なお、その製鉄工場を買収したのは日本企業であったが、それは必要な救済措置であったとしている。日本に対して悪感情は抱いていなかったようだ。ヴァンスは、退廃の理由は米国自身にあった、とこの著書で繰り返し書いている。

さて、日本もドイツと同様、防衛については米国に依存している一方で、脱炭素については巨額の資金を投じていて、その影響で産業の空洞化が進んでいる。ヴァンスの眼には、日本もドイツと同様に映るのではないだろうか?