太陽系にはまだ存在が確認されていない第9惑星、通称「プラネットX」が存在するといわれている。科学的にも仮説は出てきているが、主に陰謀論者や終末論者の方が熱量は強いようだ。

 第9惑星としても知られるニビルは、古代シュメールの粘土板にも記載されているといわれている。伝説では、ニビルは太陽系初期に衝突、小惑星帯と地球を形成した後、再び消滅したとされている。現在では特に「謎の巨大惑星が地球に衝突する」という終末論で名前が出てくることが多い。

 ニビル終末論を最初に提唱したのは作家のナンシー・リーダーだ。彼女は1995年に宇宙人からコンタクトを受け、「惑星ニビルが地球に衝突する」ので2003年に終わりが来ると警告した。当然ながらこの予言が的中することはなかったが、その後も2020年6月21日など、何度もスケジュールを変えて予言は宣告され続けている。なお、アメリカの古天文学センターのディレクターであるジョン・カールソン博士は、第9惑星による終末論を完全に否定している。

 だが、科学的にプラネットXの存在が示唆されたのはもっと古い。太陽系には、地球を含めて8つの惑星が存在すると考えられてきた。それぞれの惑星は一定の周期と軌道を保って太陽の周りを回っているが、惑星の近くを他の天体が通過すると、互いの引力によってわずかに軌道が乱れる「摂動」という現象がある。1988年、この摂動について研究を重ねたアメリカ海軍天文台のロバート・ハリントン博士が、「太陽系の一番外に惑星がもうひとつ存在する」と予想した。詳しくはコチラの記事を読んで欲しい。

 多くの人々は謎の第9惑星についてはその存在すら疑っているが、ある物理学者は第9惑星が地球に衝突する可能性は完全には否定できない、と述べている。

 米アストン大学の客員物理学教授であるロバート・マシューズは、2018年に惑星ニビルの恐怖について簡潔ながら示唆に富む分析を書いて注目を集めた人物だ。彼はBBCのサイエンス・フォーカス誌に寄稿した際に次のように記していた。

「太陽系の外には、木星よりもかろうじて大きい褐色矮星と呼ばれる失敗した星が潜んでいるのは事実だ。しかし、褐色矮星と我々の地球が接触(衝突)する可能性は、幸いにも小さい。」(マシューズ教授)

 果たして謎の第9惑星の存在が明らかになる日はくるのだろうか。

参考:「Daily Star」

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】

文=勝木孝幸(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

提供元・TOCANA

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