ワンポイントアドバイス:クロージング時の注意事項

ファイナルウォークスルー:契約前の最終物件確認

通常、クロージングの当日、もしくは前日に1回行われますが、クロージング前の1週間前に1度、そしてクロージング日、もしくは前日の2回行うことをお勧めします。

クロージング当日に、床暖房があたたまらずに慌てた経験があります。正式な修理費の見積りはすぐに用意できないので、推定費用を多めに弁護士のエスクローアカウントに預けるという事で話がつきました。ただしその後、建物の管理人との話の中で、床暖房があたたまるまでに数時間を要すること、話し合っている間に若干温まってきたことが確認できたので、修理代をエスクローにいれることなくクロージングとなりました。

事前に不具合が発見できれば、修理に要する時間が確保できます。修理を完了せずとも見積りを用意することは可能ですので、1週間前にウォークスルーを行うことをお勧めします。

なかには、2度ウォークスルーを手配するのを嫌がる売り手側のブローカーもいます。最初のオファーの時点で、ウォークスルーを2回行うことを条件に入れることをお勧めします。

以下、ウォークスルーをする際のチェックポイントです。

  1. 1週間前のウォークスルーでは1時間以上時間をとって、入念に点検しましょう。クロージングの後は、不具合を発見しても買い手が修理することになります。
  2. 全てのアプラインスが正常に作動するか、スイッチのオン・オフだけではなく、実際に使用してみてください。食洗器であれば洗剤と汚れた食器を持参して回してみてください。洗濯機・乾燥機も同様です。タオルと洗剤を持参して使用してみてください。
  3. 全てのコンセントが使用できるか、水回り、窓やドアの開閉、換気扇等の点検もしっかりと行いましょう。家具が設置してある場合は、すべて動かして床と壁の状態を確認するのも重要です。

山木 奈美(ナミ・ニューヨーク不動産)