黒田剛監督 写真:Getty Images

 黒田剛監督率いる町田ゼルビアは、今月3日開催の明治安田J1リーグ第6節サンフレッチェ広島戦で1-2と敗北。ファウル数が「21」と広島の3倍であり、「町田は荒い」といった批判に対して、日本人のサッカー関係者がタックルやファウルによる怪我について持論を述べている。

 プレー強度の高さやロングスロー、ロングフィードなどを武器とする一方で、以前からタックルやファウル、時間稼ぎなどにより批判を浴びている町田。J1首位に立つ中、広島戦ではボール支配率39%、枠内シュートゼロと攻撃陣が機能せず。広島のプレースピードの速さもあり、球際の攻防で後手を踏むシーンもあった。

 町田のプレースタイルに対する批判が再び湧き起こる中、国際サッカー連盟(FIFA)公認の代理人である岡田和貴氏は、4日午前にX(旧ツイッター)を更新。「町田のサッカー、荒いとかロングスローとか、批判される意味が1ミリも分からない。そういう勝負にこだわる姿勢が、日本に1番足りない所じゃない?日本人選手は上手いよ。速いよ。賢いよ。そして強くもなってきてる」

 「Jリーグになかった、徹底的に結果を求める風を送り込んでくれてる町田ゼルビア/黒田監督に、1サッカー人として感謝したい。なんでも、『信念を持って取り組む』ってカッコいい!!」と黒田監督を称えた上で、「自分達のスタイルがあるチームはどこも好きです」と自身の考えを発信したが、この投稿には「町田の荒さによって、選手が怪我をする」といった反応が多く見られている。

 すると岡田氏は4日午後に再びXを更新。「荒い、ファール、怪我がOKという意味でなく、なぜ一生懸命に闘う町田ゼルビアだけが批判されないといけないのか、意味が分からないと」と訴えると、「他のクラブは ファールがないのか? カードを貰わないのか? 町田の選手が、相手に怪我をさせようとワザと危険なタックルしてるか?」と訴える。

 その上で「勝つために、みんなで必死こいてどこのクラブよりも闘ってるだけだろう。その結果、ファールが少し増えた。なんで【荒い】という一括りで批判されないといけないのかという事だよ。選手の怪我なんて誰も見たくないよ」と、町田に対する批判の仕方に苦言を呈した。

 また、タックルやラフプレー等による怪我については「故意に怪我をさせにいくタックルは言語道断です。選手の怪我が1番悲しく、嫌です」と前置きした上で、「故意に怪我をさせにいくので無く、一生懸命やった結果ファールになる(一部の戦術的ファウル含む)のであれば、それはサッカーだと思います。」と綴っている。