生活のさまざまな場面で役に立つ自動車ですが、なかでもニーズの大きな用途の1つに「人の送迎」が挙げられます。とりわけ保育園や習い事など、子どもの送り迎えに車を使っている人は多いでしょう。

その一方で、しばしば問題となるのが「施設の駐車場」に関するトラブルです。保育園をはじめ、利用者数に対して駐車台数が限られている施設も多く、混雑や混乱が生じるケースも聞かれます。

そこで今回は、「子どもの送迎をめぐる駐車トラブル」についてのエピソードを集めました。

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小型車用のスペースに堂々と止める大型ミニバン

小型車用のスペースに堂々と止める大型ミニバン

「そんな親に育てられる子どもが気の毒」園の周辺にあふれる自己中保護者の無法駐車!違反や逆ギレも“子どものため”なら許される?
(画像=©ocean_nikonos/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

保育園の駐車場には毎日多くの送迎車が出入りし、混雑状況によっては敷地外の道路にまで影響を及ぼしてしまうことがあります。そのため近隣への迷惑を避けるべく、独自のルールを設けている保育園も少なくないようです。

「以前娘を通わせていた保育園の駐車場が2つに分かれていて、園の敷地に直結している方はスペースが狭く、4台分しかありませんでした。1台分のスペースもかなり狭くて、大きい車が出口側に止めてしまうと奥の車が出られなくなってしまうんですよね。

当然、園としては『近い方の駐車場は軽かコンパクトのみ』というルールを設けて、具体的に許容される車両サイズも示しているのですが、やはり大きなミニバンやSUVが駐車しているのをよく目にしました。

私が送っていた時間帯にも、いつも同じ黒いミニバンが堂々とスペースを塞いでいて。真面目そうな印象のママさんでしたけど、保育園から何度も注意されているのにまったく意に介さなかったみたいです。

その車のせいで奥の車が出られず、そのうちに違う車が入ってきてしまい、駐車場内がカオスになり、外まで列が伸びてしまっている場面も何度か目にしましたが……。本人は我関せずといった感じで車に乗り込み、勢いよく車を発進させ、周りにスペースを空けさせるようにしながら去っていくんですよね」(40代女性)

限られた駐車スペースにおいては、たった1台の動きが他の利用者の動きを妨げ、結果として周囲の道路にも影響を及ぼしてしまうケースが考えられます。保育園の駐車場ルールはそのような状況を避けるために設けられたものですが、そうした事情などお構いなしに振る舞う利用者も残念ながらいるようです。

「少しでも早く」という気持ちはわかりますが、それはどの利用者も変わりません。自分勝手な振る舞いは、先を急ぐ多くの人の時間を奪ってしまいますから、マナーやルールを守って円滑な利用に努めたいところです。

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繰り返される長時間駐車、本人に不満の声は伝わらず

繰り返される長時間駐車、本人に不満の声は伝わらず

「そんな親に育てられる子どもが気の毒」園の周辺にあふれる自己中保護者の無法駐車!違反や逆ギレも“子どものため”なら許される?
(画像=©moonrise/stock.adobe.com,『MOBY』より 引用)

保育園のなかには駐車場がない施設もある一方で、かなりスペースに余裕のある駐車場を備えているものもあります。しかしそれでも、利用者の使い方によっては他の迷惑につながることもあるでしょう。

「私が子どもを通わせている保育園は、ある程度駐車場に余裕があり、利用者が普通に使っていれば大きく混雑することはないんです。でも1人、孫を送迎している年配の男性で、かなり長いこと駐車場に居座る人がいて。出入りが多い時間帯だと、そのせいで流れが滞ってしまうこともあります。

その人は保育園のすぐ近くに仲のいい知り合いが住んでいるらしく、しばしば駐車場に車を置いたまま近所まで世間話に行ってしまうんですよね。毎日というわけではありませんが、気分次第で朝に行ったり、夕方孫を迎えてそのまま歩いてその家に連れて行ったり。

私は地元ではないので詳しい事情はわかりませんが、この辺で力のある人たちとつながりが深いらしく、保育園も保護者もあまり強く出られないみたいで。のどかで暮らしやすい街ですが、そういうところはイヤだなぁと思いますね」(30代男性)

保育園の駐車場は利用者のための公共スペースですから、誰かが長時間にわたって占拠してしまえば、当然他の利用者に不便をかけることになります。たとえスペースに多少の余裕があったとしても、マナーに沿った利用が求められますが……。

マナーからの逸脱が黙認される「大人の事情」とは、一体どんなものなのか、なんとも気になるところです。

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そこに止められると、ウチの車が入れないんだけど…

そこに止められると、ウチの車が入れないんだけど…

「そんな親に育てられる子どもが気の毒」園の周辺にあふれる自己中保護者の無法駐車!違反や逆ギレも“子どものため”なら許される?
(画像=©Paylessimages/stock.adobe.com,『MOBY』より 引用)

ある施設における駐車場の混雑が、周囲の交通に影響を与えるケースは少なくありません。とくに時間帯や天候によって大きく混雑状況が変化する道路にあっては、近隣住民が泣きを見るケースもあるといいます。

「わが家は表通りから1本奥に入った細い道沿いにあるのですが、ちょうど表がプール教室なんですよね。自転車や徒歩で通う子が多いので、普段は表通り側の駐車場で十分に足りているのですが、雨の日になると皆こぞって車で送迎するものですから、完全にパンク状態になって……。

表通りは渋滞し、さらにウチの前の道路まで入ってきて路駐する車が何台も。必ずといっていいほど、ウチの車庫を塞ぐようにして駐車している車もいます。帰宅時間と重なることも多くて、着いているのに家に入れない状態が30分近く続いたこともありました。

待機中のドライバーに『車庫に入りたいのでどいてくれますか』と声をかけたこともあるのですが、よくて渋々車を動かすくらいのリアクション。半分以上は逆ギレしてきて、『少しくらい待ってよ』とか、『別に乗ってるんだから違反じゃないだろ』とか。

車庫の前に駐車するのは普通に違反ですし、もう今は見つけ次第すぐに通報するようにしています。最初は逆恨みが怖い気持ちもありましたけど、実際に何かやってくる人は今のところいないですね」(50代男性)

このお話にあるように、「駐車場や車庫などの自動車専用の出入口から3m以内」は駐車禁止場所にあたります。たとえ運転席にドライバーが乗っていたとしても、基本的に「5分を超える停止」は駐車に該当すると見なされ、取り締まりの対象とされることがあります。

子どもの送迎は保護者にとって「何よりも優先すべきもの」と感じられ、「そのためならちょっとくらい」という気持ちが出てくることもあるかもしれません。しかし、1人がルールを守らなければ、それ以上に多くの人たちに迷惑が生じる可能性もあります。

子どもたちのお手本になれるよう、マナーやルールを守って駐車場を利用したいところですね。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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