米イーライ・リリーが開発したアルツハイマー病治療薬「ドナネマブ」について、厚生労働省の専門家部会が製造販売を承認する方針を示しました。これにより、国が正式に承認する見通しが立ち、アルツハイマー病の原因物質に直接作用する薬としてレカネマブに続き国内で2例目となり、11月にも公的保険が適用される予定です。

「レカネマブ」同様に患者の自己負担は、70歳以上の一般的な所得の人の負担は年間14万4000円が上限となることから、現役世代の負担をさらに重くすると問題視されています。

参照:アルツハイマー新薬「レカネマブ」保険適用は武見厚労相から現役世代への死亡宣告か

抗アミロイド抗体医薬『ドナネマブ』

昨年8月に厚生労働省に承認申請が提出され、アメリカでは今年7月2日に承認されました。アメリカでの年間治療費は約3万2000ドル(約480万円)ですが、日本ではその大部分が保険や公費で賄われることになります。