一部の外食店舗で食品廃棄物を、採卵鶏の飼料へとアップサイクルする食品リサイクルループをワタミ株式会社が構築。その鶏卵を「Reエッグ」と名付け一部店舗の既存メニューの商材とするといいます。

食品リサイクルループとは?

同社が構築した「食品リサイクルループ」では、店舗で発生する調理くずや食べ残しなどの食品廃棄物を、株式会社アルフォで飼料に加工。その飼料をフィード・ワン株式会社を通じて農業生産者に提供するといいます。

このプロセスを経て生産された鶏卵が「Reエッグ」として再び店舗に戻り、食材として活用されます。

「和民のこだわりのれん街」「三代目鳥メロ」「ミライザカ」「焼肉の和民」「すしの和」「bb.qオリーブチキンカフェ」「居食屋 渡美」「から揚げの天才」などの一部店舗で提供されると伝えられています。

SDGs達成への貢献

飲食店事業者にとって、食品廃棄を削減する取り組みは大きな課題です。SDGs(持続可能な開発目標)においても、食品廃棄物の削減や再利用を通じて、循環型社会の実現を目指すことが重要だとされています。

具体的には、SDGs12.3(1人当たりの食品残さを半減)、12.5(2030年までに廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減)、12.8(持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイル)への貢献を目指しています。

同社では、来店客とのコミュニケーションを行い、食べ切りや食べ残しの持ち帰りをすすめることで食品ロスを減らしていくという取り組みを実施しているといいます。しかし、食品ロスや食品残さはそれでも生じてしまうといい、飼料へリサイクルする取り組みを行ったそうです。

「Reエッグ」は、「和民のこだわりのれん街」など、関東を中心とした25店舗で提供されるとのことです。

<参照>

ワタミの外食店舗でSDGs実践 食品リサイクルループで生産された鶏卵を提供開始 ~サスティナブルな外食の新しいモデル~