ノストラダムスの予言が、またしても現実のものとなったかもしれない。だが、その結果は200人以上の尊い命を奪う大惨事となった。450年以上前に出版された彼の著書『諸世紀』には、アドルフ・ヒトラーの台頭、ジョン・F・ケネディ大統領の暗殺、新型コロナウイルスのパンデミック、さらには2022年の生活費危機まで、数々の予言が的中したとされている。

 2024年の予言の一つに、「乾いた大地はさらに干上がり、大洪水が見られるだろう」という一節がある。この不吉な予言は、今週インド、中国、そしてパキスタンの一部を襲った大規模な洪水によって、早くも現実のものとなった。猛暑に見舞われた直後に発生したこの洪水は、まさにノストラダムスの言葉通りの展開となり、多くの専門家や一般市民を驚かせている。

アジアを襲う未曾有の洪水被害

 この時期、アジアはモンスーンや台風の季節であり、気候変動の影響でこれらの嵐はさらに激しさを増している。豪雨は土砂崩れや洪水を引き起こし、農作物を荒廃させ、家屋を破壊し、多くの命を奪った。

 インドでは、194人が死亡、187人がいまだ行方不明(8月2日現在)となっている。ケララ州南部では、火曜日未明に発生した豪雨により、泥流と濁流が紅茶農園や村々を襲い、橋を破壊し、家屋を飲み込んだ。被害の規模は想像を絶するものであり、救助隊は懸命の捜索活動を続けている。

ノストラダムスの2024年予言、的中していた…
(画像=イメージ画像 Created with DALL·E、『TOCANA』より 引用)

 中国では、台風ガエミの影響が甚大だった。フィリピンでは30人以上、台湾では10人の犠牲者を出した後も、熱帯低気圧に弱まってなお中国本土で猛威を振るった。湖南省の広範囲が数日間豪雨に見舞われ、日曜の朝には人気の別荘地が土砂崩れに巻き込まれ、15人が命を落とした。近隣の資興市では、30人が洪水で死亡、35人が行方不明となっている。上海では強風で倒れた木の枝が配達員を直撃し、1人が亡くなった。中国水利部によると、今年の大規模洪水の発生件数は25件で、統計を取り始めた1998年以降最多を記録している。

 パキスタンのラホールでは、記録的な豪雨により3人(うち2人は子供)が犠牲となった。北朝鮮でも洪水被害が報告されているが、幸いにも死者は出ていないという。

 この一連の災害は、気候変動が引き起こす極端な気象現象の深刻さを如実に示している。乾燥と洪水が短期間に交互に発生するという現象は、まさにノストラダムスの予言そのものであり、我々に地球環境の危機を改めて突きつけている。

 専門家は、このような極端な気象現象が今後さらに頻発する可能性を指摘している。各国政府や国際機関は、防災対策の強化と同時に、気候変動対策にも本腰を入れて取り組む必要がある。

 ノストラダムスの予言が的中したことは、単なる偶然ではなく、我々の目の前に迫る環境危機の警鐘なのかもしれない。

参考:Daily Star

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提供元・TOCANA

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