やはり第一はアメリカ(18%)ですが、オランダ(16%)、ルクセンブルク(13%)もかなり大きな規模です。

フランス(6%)、イギリス(6%)、中国(5%)が続いますが、ほとんどが西欧諸国で締められるのが特徴的ですね。

ドイツは東欧諸国への直接投資が多いイメージでしたが、ポーランドが2%、チェコが1%とそれほど多くはないようです。

日本への対外直接投資残高は130億ドルで、25位となります。

6. ドイツの対内直接投資残高

次はドイツの相手国別対内直接投資残高です。

図6 対内直接投資残高 2021年 ドイツOECD統計データより

図6が2021年のドイツの相手国別対内直接投資です。

アメリカが21%で第1位ですが、2番目はドイツとなっています。

何故対内直接投資に自国が含まれるのか良くわかりませんが、よく見ると日本、アメリカでも対内直接投資で自国が計上されています。詳細はまた勉強して共有したいと思います。

ドイツの対内直接投資は、ルクセンブルク、イギリス、オランダ、スイス、フランスと西欧諸国が多いです。

日本も5%と、上位国に入っていますね。

他国からすると、日本は自国に投資してくれる存在ではありますが、自国から投資する対象ではないような印象を受けます。

7. 相手国別直接投資残高の特徴

今回は、日本、アメリカ、ドイツの直接投資残高について、相手国別のシェアをご紹介しました。

当然ではありますが、基本的には各国とも自国の属する地域との関係性が強い事がわかります。

日本の場合は、アメリカに対してもドイツに対しても、投資をする金額はそれなりの規模に達していて、各国での対内直接投資の上位に入っています。特にアメリカに対しては最も直接投資をしている国となります。

一方で、アメリカやドイツからの直接投資はほとんどなく、各国の対外直接投資の上位国には入っていません。

日本は経済規模なりに対外投資はしているものの、対内投資の対象になりにくいという特徴が見えてきます。