日豪関係はいま、「理想的な二国間関係」と言われるまでに発展していますが、ここに至るまでには大変な先人たちの尽力があったことを決して忘れてはならないと思っております。

私は個人的には、防衛庁長官在任中から、アメリカ・オーストラリア・ニュージーランド三国からなる「UNZUS(アンザス)条約」に日米安保を加えた集団安全保障体制(仮に「JUNZUS(ジャンザス)と呼んでいました)が構築できないかと考えています。もちろんこれには、我が国の集団的自衛権についての考えの再考が必須です。

自民党青年局の役員の申し入れ

昨8月1日、自民党青年局の役員が岸田総裁に対して、総裁選挙の期間は長くとること、自民党が行なっている「全国車座対話」の総括を党本部の政治刷新本部において行うこと、等について申し入れたとのことです。彼らの主張は誠にもっともだと思いますし、前回当欄で述べたことと共通するところ大ですが、これを執行部がどのように取り扱うのか、自民党の地方組織はこれを注視しているものと思います。

33年前、当時当選二回であった我々も、青年局のメンバーとして何度か当時の海部俊樹総理・総裁に申し入れをしたものでした。政治改革本部長であった伊東正義先生から「キミ達若い者こそが国民の一番近いところに居るのだ。キミたちが行動しないで国民の声が政治に届くことはない」と叱咤されたことを思い出しました。

今週は「縮んで勝つ人口減少日本の活路」(河合雅司著・小学館新書・最新刊)を大変面白く読みました。同氏の一連の著作における主張をコンパクトにまとめたもので、極めて示唆に富むものです。

今月7日に、倉重篤郎氏が私との対談をまとめた「保守政治家 わが政策、わが天命 」が講談社より発売になります。ご高覧頂ければ幸いです。

酷暑の折、皆様ご自愛のうえ、ご健勝にてお過ごしくださいませ。

編集部より:この記事は、衆議院議員の石破茂氏(鳥取1区、自由民主党)のオフィシャルブログ 2024年7月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は『石破茂オフィシャルブログ』をご覧ください。