超自然的なパワーが宿っているとされている聖遺物や呪物の存在が世界各地で語り伝えられているが、イギリスには“世界で最も心霊現象を起こす絵画”があるという。「苦悩する男」というタイトルのその絵はどうやって作られ、何を引き起こすのか――。
■“世界で最も心霊現象を起こす絵画”とは?
イングランド北西端のカウンティ、カンブリア出身のショーン・ロビンソン氏は、20年以上前に愛する祖母が亡くなった後、遺品の不気味な絵画を譲り受けたが、それは普通の芸術作品ではなかった。
「苦悩する男(The Anguished Man)」として知られるこの絵についてはロビンソン氏は“世界で最も心霊現象を起こす絵画”であり、何らかの超常的な力があると信じていると説明する。この絵を屋敷の壁に架けて以来、彼の家で奇妙な出来事が起きるようになったのだ。
この絵は、生前、祖母が所有していたのだが、見るのを嫌がって物置の奥に仕舞ったまま死蔵していたものだった。
ロビンソン氏が祖母から聞いた話によると、身元不明の画家が自分の血を絵具に混ぜてこの恐ろしい絵を描き、完成後に自殺したというのだ。
「祖母はいつもこの絵は邪悪だと言っていました。そして自分自身がそれと一緒に暮らしてみて、祖母が正しかったことが分かりました」(ロビンソン氏)
彼の祖母は亡くなる直前に、この絵をロビンソン氏に譲り渡したとという。その不気味過ぎる出自から物置に放置したままだったのだが、2010年に大雨によって自宅の床下浸水が起きた際に、物置の荷物を避難させる過程でこの絵の存在に気づき、梱包を解いて壁に架けてみたのだった。
するとその日以降、屋敷の中で不吉な現象が多発するようになったというのだ。
「まず音がしました。最初は絵と関連づけていませんでした。しかし、音が聞こえ始めたのは絵を屋敷の中に持ち込んだ時からであることは明らかでした」(ロビンソン氏)
ある夜中に目が覚めたロビンソン氏は、ベッドの端に人影を目撃したという。そしてこの絵に描かれている“苦悩する男”が夢に登場するようになった。
人影のほかにも、泣き声やうめき声が聞こえたり、周囲の気温が急激に下がったかと思えば、濃い煙が立ち込めることもあったという。
そしてある夜、家族の一番幼い子供が階段で何者かの手に押されて転げ落ちる事故が起きたのだ。
こうした現象が続けざまに起きたことで、ロビンソン氏は祖母がそうしていたように絵を壁から外して梱包し、再び物置で保管することにしたのだった。
物騒な出来事は起こらなくなったようだが、今も物置に保管してあるという事実は不気味ではある。祖母もこの絵を処分はしなかったわけだが、もしも処分してしまうと何かとんでもないことが起きるのだろうか。この「苦悩する男」をオークションにかけるとどうなるのかも気になるところだ。
参考:「LADbible」ほか
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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