家族や友人とのドライブ旅行は、カーライフの大きな醍醐味です。移動中もプライベートな空間を保てるため、リラックスしながら自由な時間を楽しめるでしょう。

一方で、旅行にはアクシデントがつきものであり、バッテリー上がりやパンクなど「車ならではのトラブル」に陥る可能性もゼロではありません。今回は「ドライブ旅行でのアクシデント」について、エピソードを集めました。

目次
「さすが雪国のドライバー」と思いきや…
夫婦で車中泊、なぜか警察沙汰に?

「さすが雪国のドライバー」と思いきや…

「夫婦での車中泊が何故か警察沙汰に…」せっかくのデートや帰省が台無しになったドライブ旅行でのアクシデント
(画像=©Максим/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

土地勘のない場所に旅行する際、気をつけたいのが地域差による「道路状況の違い」です。とくに雪の降らない地域に住んでいる人が冬の雪国を訪れる際などは、経験したことのないような状況に出くわす可能性もあります。

「父の実家が雪国なのですが、就職してからは行く機会を見つけられずにいました。ちょうど祖母が米寿になるタイミングで連休があったので、お祝いで集まろうという話になり、駅からレンタカーを借り、父の運転で向かいました。

冬だったので雪は積もっていましたが、大きな道路はしっかり除雪されていますし、父は運転操作が丁寧なので、とくに不安には感じていなかったんです。ですがマイペースで進む私たちの後ろから、地元ナンバーの四駆がすごい勢いで抜いていったんですよ。

ゾッとしながらも『やっぱり雪国のドライバーは慣れているんだなぁ』なんて話していました。ところが、そのまま少し進み、下り斜面から急な右カーブに差しかかったところで、さっき抜いていった四駆が雪の壁に突き刺さっているのを発見して……。

ドライバーは70代くらいの男性で、父が声をかけたのですが、いくつか言葉を交わして父はすぐに車を出しました。なんでも、家族を呼んだから大丈夫だ、という話だったようです。慣れているというより、助けをアテにして無謀な運転をしているだけなのでは……と思ってしまいました」(30代女性)

もちろん、「雪国の人は雪道の運転に慣れている」という傾向はあると思われますが、必ずしもそれがすべてのドライバーに当てはまるわけではないようです。また4WDの車でも、高性能なスタッドレスタイヤを履いていても、スリップのリスクがなくなるわけではありません。雪道ではとくにアクセル・ブレーキ・ハンドルを丁寧に扱い、急な操作を避けながら運転することが大切です。

夫婦で車中泊、なぜか警察沙汰に?

「夫婦での車中泊が何故か警察沙汰に…」せっかくのデートや帰省が台無しになったドライブ旅行でのアクシデント
(画像=©Kazu8/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

車内の広い車であれば、宿をとらずとも車内で寝泊まりできるメリットがあります。旅費を抑えられる点などから、車中泊に対する世間の関心も増していますが、思わぬハプニングに見舞われることもあるようです。

「まだスマホもナビもない時代、一人旅が趣味で、週末は思い立つまま色々なところに出かけていました。しばしば迷うこともありましたが、そのときはそのときで、最悪どこかに車を止めて車内でそのまま眠ったりして。結婚してからはそういう旅をしていなかったのですが、最近車中泊が流行っていると聞いて、懐かしくなったんですよね。

それで、子どもはもう家を出ているし、妻に『一緒に行ってみないか』と誘ってみたんです。妻も人生で新しいことを始めたがっていたので、かなり乗り気で、まず近場にある湖畔の駐車場でやってみようという話になりました。

ネットの情報では管理者側も車中泊を認めており、利用者も多いという話だったのですが、その日は平日だったためか私たちのほかに利用者がおらず……まぁ、こういう不安な感じも悪くないと思い、後部座席を畳んで二人で寝ていると、深夜にドアをノックされて。

ドアを開けると警察の方で、どうやら誰かから『夫婦が心中している』という通報があったらしく、簡単に話を聞かれました。とくに疑われることもなく、『お気をつけて』と帰っていかれましたが、妻は『心中しそうな夫婦』と思われたことがショックだったみたいで。

白けた顔で『もう家で普通に寝ようよ』と言ってきて、私もなんだかテンションが下がってしまい、二人して無言のまま帰路につきました」(50代男性)

子育てを終えた夫婦が共通の趣味を始める、というのは素敵な話ですが、今回は運の悪いことに、楽しい雰囲気が台無しになってしまったようです。なお、車中泊で施設などの駐車場を利用する際には、その施設が車中泊を推奨しているかどうかを事前に確認し、管理者が定めるマナーを守って利用しましょう。