“未知との遭遇”は楽観的に待つべきか
懐疑論者はこの計画の成功について疑問を投げかけている。アルタイル恒星系には惑星がまったく存在しないかもしれないし、居住に適した惑星が存在しないかもしれないし、あるいは知的な住人が我々と関わるのに不十分であるか、単に興味がないのかもしれないというのだ。
一方で日本の科学者を含む愛好家は基本的には楽観的な見通しを維持している。
もし地球外生命体が存在するとしても、彼らのすべてが我々の存在を認識しているとは限らない。
故スティーブン・ホーキング博士は生前、進化した宇宙人が脅威となる可能性があると示唆して警鐘を鳴らしている。彼は高度に発展したヨーロッパ人が後進の先住民族を搾取してきた歴史的な例になぞらえ、こちらから宇宙人にアプローチする危険性について警告したのだ。
1983年の試みは“酔った勢い”であったかもしれないが、宇宙に向けて情報を発信してしまった事実は取り消すことはできない。事の顛末がどのように推移するのか誰にも予想でいないが、時間の経過だけは着実に進む。我々の最大の望みは楽観的であり続けることなのかもしれない。
そしてもちろん先方が応答している可能性もあり、それがまだ届いていないだけなのかもしれないのだ。“未知との遭遇”の日は、まだずっと先のことかもしれないのだが、その一方でそれが明日であったとしてもまったく不思議ではないのである。
参考:「Anomalien.com」ほか
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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