西大伍(北海道コンサドーレ札幌在籍時) 写真:Getty Images

 鹿島アントラーズ所属FW鈴木優磨と、北海道コンサドーレ札幌からいわてグルージャ盛岡へ期限付き移籍中のDF西大伍が対談。鹿島が直近5シーズンにわたりタイトルから遠ざかっていることを巡って、両者が自身の見解を述べている。

 過去に多くのタイトルを獲得してきた鹿島は、2016シーズンにJ1総合優勝を成し遂げたほか、2018シーズンにはAFCチャンピオンズリーグで頂点に。西は2011シーズンから8年間にわたり、鹿島の主力選手として活躍したほか、鈴木も2015年のプロデビュー以降、鹿島で驚異の得点能力を発揮してきた。

 鹿島でチームメイトだった両者は、今年も忘年会と題した対談企画を実施。対談の様子は今月30日に西のYouTubeチャンネルで公開されている。その中で2019シーズン以降にタイトルとは無縁であることに話題が及ぶと、鈴木は「毎年上位にいるのはすごい。近年の成績だけで言うと(2017シーズン以降におけるJ1での最高順位は)確か2位。だけど、それが許されるクラブでもない。空気感的にも。それを求められるっていうのは、楽しいっすけどね毎年やっぱり」と、鹿島に求められているものを語る。

 この鈴木の発言内容に、西も鹿島OBという立場で「その勝つためにやるっていうところに、本当の楽しさがあると思う。俺らの中では、その試合に合わせて勝つサッカーがいいサッカーで。その辺はやっぱりぶれない」と同意。

 その上で「残念でもあるけど、ちょっと嬉しいのが、自分が(鹿島を)出てからタイトルを獲っていないっていうね」と一言添えると、鈴木は「あぁ、そうっすね。あんま関係ないっす。すみません」と反応。会場が笑いに包まれる中、西は「まあ俺だけじゃないけどね、抜けたのは」と言葉を返した。

 鹿島退団以降、ヴィッセル神戸で天皇杯のタイトルを獲り、浦和レッズ、札幌、岩手と渡り歩いている西。鹿島の5シーズン連続無冠という事実に対する発言に、何か感じるものがあるようだ。