「シンママは小型車」って誰が決めたの?
性別や年齢などをめぐって、社会にはさまざまな偏見があります。「○○な人は××なものだ」というステレオタイプで自分のことを判断されると、やはりモヤッとしてしまいますよね。
「離婚をしたとき、元旦那と共同で使っていた輸入車のSUVを引き取りました。維持費の面では軽自動車や小型車の方がお得かもしれませんが、買い替える方がお金かかるし、乗り替える気はまったくありませんでしたね。
でも世間の風潮もあってか、『シンママなのにこんな大きい車に乗っているなんて』みたいな目で見られることばかりです。家に訪れる営業マン達も、私をシンママだとは夢にも思わないような発言を連発してきます。おまけに、私がハーレーダビッドソンを所有していることも影響しているのかもしれません。
私の車やバイクを先に知った人は、私がシンママだと知ると必要以上に驚きますし、反対にシンママであることを先に知った人は、我が家の乗り物を見て驚きます。その度に感じる『シンママは軽自動車か小型車』みたいな風潮……悲しくなります。
そしてつい先日、初めて国産車に乗り替えることに。ただ、車種はハイラックスなんですけどね。これからも、世間の目なんて気にせず自分が乗りたい車に乗ってやる!」(40代女性・会社員)
出る杭は打たれるというように、どのような界隈でも、目立つ人の振る舞いに対して「身分不相応」といった言いがかりをつけてくる人は一定数いるものです。乗りたい車に性別や境遇は関係ありませんから、他人がどう思おうと自分の好きなものを貫き通したいところですね。
私はあなたの「アッシーくん」じゃない
車は便利な乗り物である一方で、それを趣味として楽しむ人たちも大勢います。車に利便性を期待する人たちと、趣味性を追求する人たちとの間で、価値観のギャップが浮き彫りになることも。
「大学でテニスサークルに所属していた頃の話です。都内の大学だったので車の所有率は低く、車で練習に来る人は学年に1人いるかどうか、という感じでした。私は車が好きだったので、授業がない日は2シーターのフェアレディZで練習に通っていました。
ある日練習の途中で雨が降ってきて、やむなく中止に。近くのファミレスで早めのアフターをしようというので、仲のいい友人と愛車に乗り込みました。ですが発進しようとしたところで、1つ上の先輩2人が窓をノックし、『雨だし乗せてってよ』と。後部座席があるものと思ったのかもしれません。
かなり気まずく、『ごめんなさい、後ろの席なくて』とやんわり断ると、先輩は呆れたような顔をして『なんだよ、使えねぇな』と吐き捨てて。その後もことあるごとに、よくミニバンで練習に来ていた引退済みの先輩の話を持ち出して、『○○さんはよかったな、みんなのことを考えて広い車に乗ってさ』みたいに嫌味を言ってきました。
いや、それなら自分でそういう車を買えばいいのでは……と思いつつ、そんなに絡むわけじゃないし、その人が引退するまで言わせておきました」(30代男性・会社員)
車を「人を運ぶための乗り物」と考えている人に、「運転の楽しさ」といった価値観を理解してもらうことは難しいでしょう。上のケースでは、「後輩が大学生で車に乗っている」という事実がそもそも気に入らなかったのかもしれません。
とくに目立つ車に乗っているオーナーに対しては、嫉妬や羨望があいまって、嫌味のようなことを口走ってしまう人もいるようです。「周りが何に乗っているか」を気にせずにいられるよう、納得のできる生活を送りたいところですね。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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