UFO/UAPの情報開示が進む昨今だが、今回は思いがけないアメリカの政府組織からのUFO映像が視聴可能になっている。
米国境警備局から新たなUAP映像が大量公開
世界中の空で目撃される未確認現象、つまりUFO/UAP(※1)について新たな局面を迎えている昨今だが、今回はなんとアメリカ合衆国税関・国境警備局(U.S. Customs and Border Protection、CBP)からUAPに関連する一連のビデオが公開されている。
とはいってもCBPが公式にアナウンスして公開したわけではないようで、いくつかのリソースから入手が可能になっているCBPの映像資料を、機密文書系メディア「The Black Vault」が収集してまとめたのだ。こうして一般にも視聴可能になった新たなUFO映像が以下だ。
合計400ページ近い文書の山とともに保管されていたこれらの映像は2013~2014年に陸上と海上でCBPの航空機から撮影されたノーカット&未編集の映像である。
CBPの航空機に搭載された赤外線カメラで撮影されたUAPは高速で飛行し、不規則に方向を変え、従来の空気力学を無視した挙動を見せている。
公開された文書やビデオの実際の状況や背景は不明のままであり、CBPはUAPの性質や起源について公式な説明を行っておらず、なぜ今ファイルを閲覧可能にしたのかについてもコメントしていない。
ただしこの開示は、アメリカ国家情報長官室(ODNI)が2021年6月に発表したアメリカ政府のUAPに関する予備評価を受けて行われたものであることがわかっている。
ODNIの報告書はUAPが飛行の安全性の問題を引き起こし、アメリカの国家安全保障に挑戦を引き起こす可能性があること、そしてこの現象を理解するにはさらなるデータと分析が必要であることを認めた。
同報告書はまた、軍関係者から報告されたUAPのほとんどは依然として解明されておらず、その一部は外国の敵対者のシステムまたは先進技術に起因する可能性があると述べている。
CBPによるUAP文書とビデオの公開は、UAPが現実的かつ永続的な現象であり、さらなる調査に値することを示唆する証拠を増やすものでもある。
具体的な検証のためにも個々の映像についての詳しい情報が公表されることが望ましいが、CBPにもこのようなUAP映像を数多く撮影、保管している事実が明るみになったことは大きな前進といえるだろうう。今後のさらなる情報開示に期待したい。
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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