藤田小女姫(こととめ)は、 昭和を代表する占い師として知られた人物である。小学6年生( 11歳) という若さで天才的な占い師少女として当時の産業経済新聞( 現在の産経新聞)に取り上げられ、「千里眼を持つ少女」 などと呼ばれ評判となった。
成人してからもその占いの評判は高く、昭和30年代ごろからは「 霊感を持つ占い師」として活躍していた。彼女のもとには、岸信介や福田赳夫など元首相、松下幸之助、小佐野賢治といった政財界の大物や実業家も顧客として訪れていたという。
彼女は占いによって予言も行なったという逸話が数多くある。例として、当時学生だった王貞治に「野球で大物になる」と占う、 岸内閣の総辞職を言い当てる、周恩来中国首相の死期を予知、 日米安保条約の成立、といった数々の予言を的中させたと言われているのである。
しかし、彼女の活躍は突如として絶たれることとなった。 1994年2月23日、当時既にハワイへ移住していた彼女は、マンションの一室で胸を撃たれ殺害されたのである。また、 彼女の息子も離れた駐車場に止められた自動車内から手足を縛られ た射殺体で発見されたのである。この事件は、 日本のみならずアメリカでも大きく取り上げられることとなった。のちに犯人として逮捕された男性は、 小女姫の息子の友人であったと言われているが、法廷では「遺体の運搬を手伝っただけ」と供述しており、現在も冤罪を訴え続けているという。
彼女のもとには多くの政治家が訪れ、 政治に関わる占いなども行なっていたという。 政治に関する彼女の占いは、党派をまたいで数々の政治家から聞いた内容から推測されたもので はないかとも考えられている。そんな彼女は、生前にそうした政治家たちから聞いた内容を記した「政財界のエピソード」のノートを所持していたというのだ。 しかし、彼女の死後そのノートの所在は不明となっており、 一説にはこのノートが世に出ることを防ぐために、彼女は殺害されたのではないかと勘繰る説も根強く存在している。
さて、占い師でありながら、自分の運命を占えなかったのかと、ふと疑問に思う人は多いだろう。 占い師や予言者と呼ばれる人々は、多くの場合自分自身を占うことができないと言われている。 強力な霊媒師などの場合は、 健康体でありながら自身の近時の死期を悟り、その通りに突然亡くなるという例もあるが、どうやらそれとは状況が異なるように思える。彼らは一様に「神様が授けてくれた能力であり、他者のために使わなければならない」と説明する。どうやら能力者にはその能力を有するだけの事情というものがあるようだ。
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文=ZENMAI(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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提供元・TOCANA
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