伊東純也 写真:Getty Images

 『週刊新潮』のニュースサイト『デイリー新潮』で性加害疑惑が報じられたFW伊東純也(スタッド・ランス)は、北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦の日本代表メンバーで選外に。同選手の選外に関する森保一監督の説明に、日本代表OBの内田篤人氏が疑問を投げかけた。

 AFCアジアカップ開催期間中に性加害疑惑が報じられ、準々決勝イラン戦直前に代表からの途中離脱を余儀なくされた伊東。所属先のランスで問題なくプレーしているだけに、ファン・サポーターからは同選手の代表招集待望論が噴出。一部からは「JFAはなぜ伊東選手を守らないのか」「JFAは伊東選手よりも、スポンサーを優先するのか」など、日本サッカー協会(JFA)に対する厳しい声も挙がっていたが、結局招集されず。森保監督は14日のメンバー発表会見で「彼を守るために招集しなかった」と説明している。

 伊東の代表選外については、インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月21日配信開始の『内田篤人のフットボール・タイム』でも話題に。内田氏がメンバー一覧を見ながら、「伊東君も呼べば良かったのに…」と吐露。MCの野村明弘アナウンサーが「森保一監督は『彼のために今回呼ばなかった』と(語った)」と事情を説明すると、内田氏は「彼のために?」と反応。「(有名人の扱いが)海外だと色々違う。本人が(代表の活動へ)行きたいと言っているんだから…見守ってあげるといいかな」と神妙な面持ちで語っている。

 なお、選手側は女性側の刑事告訴を受けて、今年2月1日に虚偽告訴容疑の告訴状を大阪府警に提出。女性2人に対して2億円を超える損害賠償を訴えるなど、全面対決の様相を呈している。

 また伊東の今後について、東京弁護士会所属の福永活也弁護士が2月11日、自身のYouTubeチャンネルを通じて私見を披露。「基本的に海外にいる人に対しては、行政権や司法権とか及ばないので、国内に戻ってきたタイミングで聴取するという方が(可能性としてある)。あるいは聴取せずに女性の発言だけで、起訴して有罪立証するのが難しいと判断して打ち切りにするのか、その辺は今後の捜査状況次第かと思います」と語っていた。