残価設定ローンやKINTO
「手に入りにくい」理由としては、納期面に加えてメーカー希望小売価格が540~872万円(税込)と高額である点も挙げられる。現金一括で購入する人は限られると考えられるが、乗っている人はどのような方法で入手しているのか。
「こちらも前述のとおり、アルファード&ヴェルファイアは歴代保有台数が多く、ユーザーがモデルチェンジごとに買い替える需要も高いため、残価設定ローンでの買い替えや、最近ではサブスクスタイルの『KINTO』を利用するユーザーも増えています。KINTOは月あたりの走行距離に1カ月1万5000kmという制限があるため、設定した距離を超えると超過料金が発生したりするものの、主に週末だけ使用するユーザーにとっては使い勝手が良いと思われます。契約期間を選択できますし、解約金がかからないプランもあるため、買い替え時期をモデルチェンジのタイミングにしているユーザーにはちょうど良いと感じられるようです。
また、アルファード&ヴェルファイアはドライバーズカーとしてだけでなくパッセンジャーカーとしても需要があり、社用車として利用されているケースも多いため、法人リースで乗られている台数もそれなりにあると思われます」
残価設定ローンとは、購入時点で将来の下取り価格を設定して、車両価格からその下取り価格を差し引いた金額に対してローンを組むことで月々の返済額を抑えられるというもの。3年や5年など設定した期間が経った時点で同じ販売店で新しい車に乗り換えることができる一方、銀行のマイカーローンに比べ金利が割高で、車の所有者はディーラーや販売店になるため交通事故などで廃車になった場合はローンを一括精算したうえで残価も支払わなければならない。
また、「KINTO」はトヨタが運営するサブスクサービスであり、アルファードは最安値グレード・パッケージ、追加オプションなし、ボーナス併用払いなし、初期費用フリープランの場合、5年契約だと初回の申込金は0円、月額利用料が8万630円となっており、中途解約の場合は解約金(約9~121万円/契約月数によって異なる)が発生する。
(文=Business Journal編集部、協力=桑野将二郎/自動車ライター)
提供元・Business Journal
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