死亡宣告された人物が蘇生する一種の奇跡は稀に報告されることがある。最愛の人を失ったと思い込んでいた家族にとっては非常に喜ばしいことだが、過去には痛ましい出来事もあったようだ。なんと墓場から蘇った妻の姿を見て、夫が卒倒、そのまま亡くなってしまったという……。

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※ こちらの記事は2022年9月18日の記事を再掲しています。

心肺停止などの臨床的な死亡状態から生還する人々は少なくないが、墓に埋葬された後に復活したレアケースは“ホラー”や“都市伝説”の範疇となって語り伝えられることになる。その中でも1705年にアイルランドで起きたマージョリー・マッコールの事例は、関係者と目撃者が多い不滅の伝説だ。

高価な金の指輪を着けたまま埋葬された女性

1700年代、現在の北アイルランド・ラーガンにあるチャーチプレイスと呼ばれる場所に、マージョリー・マッコールという名前の女性が住んでいた。彼女は控えめな性格で、医者と結婚していたが、特に裕福ではなく質素で慎ましい生活を送っていたという。

その人生は普通であれば簡単に忘れ去られてしまうような平凡な生涯であったが、一連の奇妙な出来事により、彼女は最も有名なアイルランドの伝説の1つとして永久に不滅の存在になったのだ。

埋葬後に蘇った女が帰宅、対面した夫は…! 専門家が真実と認定、北アイルランド最恐&永遠の未解決事件
(画像=「Mysterious Universe」の記事より、『TOCANA』より引用)

1700年代のアイルランドはきわめて住みにくい場所で、全土が飢饉と疫病によって荒廃し、国民の多くは病や飢えで命を落とす恐怖の下での生活を余儀なくされていた。

夫妻が置かれた状況も例外ではなく、ある日、マージョリーは高熱を発する病に倒れ、夫は彼女が何らかの感染症にかかっていると診断し、村の僻地に隔離したのだった。手厚い看病を受けられることなく彼女の状態は必然的に悪化し、1705年に夫に看取られながら亡くなった。

彼女の病気が他の人に広がるのではないかと周囲が恐れたこともあり、急いで葬儀が行われ、チャーチプレイスの自宅からそう遠くないシャンキル教会墓地にすぐさま埋葬された。

決して富裕ではなかったマージョリーだったが、生前から非常に立派で高価な金の指輪を常に着けていることで知られていた。結婚指輪ではなさそうなその指輪を彼女がいつ、どこで手に入れたのか誰も知らなかったが、その値打ちはひと目見て誰にもわかった。

埋葬の前に指輪を外そうとする試みが行われたのだが、死後の彼女の指はひどく腫れ上がっていたので、どんなに頑張っても誰も外すことができなかった。そこで仕方なく指輪を着けたまま埋葬されたのだった。

マージョリーが高価な指輪を着けたまま埋葬されたという情報はすぐさま地域に広がった。

この時代にも墓荒らしはいたが、不気味なことに復活主義者と呼ばれる人々もいて、遺体を略奪して復活させる試みが一部のオカルティックな医師などの間で行われていたのだ。そして復活主義者のグループの1つが、マージョリーの遺体に目をつけたのだった。

埋葬後に蘇った女が帰宅、対面した夫は…! 専門家が真実と認定、北アイルランド最恐&永遠の未解決事件
(画像=「Mysterious Universe」の記事より、『TOCANA』より引用)