北海道コンサドーレ札幌からいわてグルージャ盛岡へ期限付き移籍していた元日本代表DF西大伍は、今月9日に盛岡への完全移籍が正式決定。本人が移籍の舞台裏を語っている。
札幌の下部組織出身である西は、鹿島アントラーズでAFCチャンピオンズリーグ(ACL)、ヴィッセル神戸で天皇杯優勝を成し遂げるなど、数々のタイトル獲得。2021シーズン終了後に浦和レッズを契約満了により退団した後、キャンプ参加を経て札幌に復帰。復帰1年目にリーグ戦13試合でプレーしていたが、2023シーズンはわずか2試合の出場にとどまると、シーズン途中で盛岡へ期限付き移籍。9月2日のJ3第25節福島ユナイテッド戦でデビューすると、その後はリーグ戦8試合に先発出場していた。
完全移籍移行により、古巣の札幌を離れることになった西。12日夜にYouTubeライブ配信を実施した際、盛岡へ完全移籍した背景について以下のようなコメントを残している。
「まあ札幌はもう要らないという感じだったので、普通に完全移籍でしたね。戻れたとしても、僕の中でミシャ(ミハイロ・ペトロヴィッチ監督)とやるという選択肢はなかったので、こういう形になっていたと思うんですけど」
「厳しい言い方というか、プロの世界的なことをいえば、(クラブが)僕を選ぶかミシャを選ぶかという所でミシャを選んだという感じですね。三上さん(三上大勝代表取締役GM)にも『ミシャを選びましたね』と言っているんですけど。でも彼は僕がいなかった間に、チームにとって良い仕事をしたっていうこともあるので、この信頼関係があったと思います」
ペトロヴィッチ監督のやり方にマッチしていないことを明かした西。盛岡への完全移籍を受けて、札幌のクラブ公式サイトを通じては「北海道コンサドーレ札幌に関わる皆様、いつもありがとうございます。皆様と再び一緒に戦った一年半、楽しかったです。また会いましょう。ありがとうございました」とファン・サポーターにメッセージを送っている。