村越凱光 写真:Getty Images

 松本山雅FCは今月6日開催の明治安田J3リーグ第8節で、ツエーゲン金沢に1-6と大敗。ファン・サポーターから霜田正浩監督の解任、神田文之代表取締役社長の辞任、田中隼磨元エグゼクティブアドバイザーの復帰を望む声が挙がる中、松本所属MF村越凱光がインスタグラムを通じて謝罪。同選手は金沢所属MF梶浦勇輝に対する“顔面踏み”で批判を浴びている。

 物議を醸しているのは、1-5と松本が4点ビハインドで迎えた77分のシーン。梶浦が敵陣左サイドでドリブルする中、村越が背後から右腕を絡めながらボール奪取。梶浦がピッチに倒れると、村越は梶浦を跨ごうとした際に左足で同選手の顔面を踏んだ。

 主審は両選手のコンタクトプレーで笛を吹かなかったが、金沢ベンチはボールがタッチラインを割った直後に、ファウルがあったと抗議。梶浦はしばらくピッチに倒れ込んでいたが、試合終了までプレーを続けている。

 このシーンは、インターネット動画配信サービス『DAZN』の中継映像から5秒ほど切り取った動画により、X(旧ツイッター)上で拡散。「一発退場じゃないの?」「審判は誰も見てなかったのか」と審判批判が湧き起こっているほか、「相手の顔面をスパイク裏で踏むとか、故意じゃなくても青ざめながら謝罪するシーン」「少なくとも5試合の出場停止で」「選手生命に関わるほどのラフプレーだ」「町田以上に荒い」などと、村越に対する批判も相次いでいる。

 そんな中、村越本人は6日夜にインスタグラムを更新。ストーリーズで以下のように謝罪。梶浦に対するプレーが過失であることも強調している。

 「梶浦選手をはじめ金沢のファン、サポーターの方々に深く謝罪を申し上げます。そして自分や、チームを応援してくださった方々、またサッカーを愛する人々に、不快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした」

 「決して意図的にしたプレーでも、故意的にやった行為でもありません。ですが、一歩間違えれば選手生命を絶たれる危険な行動だったと思います。自分自身のプレーを何度か見直し、避け方や、足の運び方と言うのがもっと他にあると思いました。二度と同じ行動や行為をしないと約束します。本当にすみませんでした」

 なお、松本は第8節終了時点で2勝3分3敗と開幕ダッシュに失敗。金沢ゴーゴーカレースタジアムのアウェイゴール裏に駆けつけた一部のサポーターは、選手にブーイングを浴びせるなど、チームの戦いぶりに怒りをぶつけていた。