過去、TOCANAでもお伝えしてきた「60年間お風呂に入らなかった男」だが、残念なことに彼は2022年10月に94歳でこの世を去った。しかし、その死には少々考えさせられる部分があるのかもしれない。なんと、彼は入浴を決意した直後に死亡していたのだ。
ほとんどの人にとって数日でもお風呂に入らないことは不快であり苦痛が伴うものだろう。しかし、「世界で最も汚れた男」と呼ばれるアモウ・ハジさんは、60年以上もの間、入浴どころか石鹸にさえ触れずに生活していた。結果、彼の肌は泥で覆われ、「岩に似ている」と形容されたほどだ。
このような不潔な生活を続けていれば病気になりそうなものだが、逆にハジさんは「清潔にすると病気になる」という独特の考えをもち、60年以上もの間、清潔とは無縁の生活を送ってきた。ハジさんは石鹸と水が病気を引き起こすと考え、それらをまるで疫病のように避けてきたため、彼の肌は年月が経つにつれて泥だけでなく膿でも覆われることになった。
また、彼は食事や飲み物にも非常に独特なアプローチを取っていた。彼の好物は腐ったヤマアラシや他の動物の死骸で、さらに水たまりの不衛生な水や錆びたオイル缶でそれらを洗っていたようだ。
さらに彼は動物の糞で満たされたパイプを吸うことが好きだったと報告されている。こんな生活をしていたら即座に死んでしまいそうな気もするが、この恐ろしいほどの奇妙な習慣にもかかわらず、彼は病気にかかることはなかったとされる。
2022年10月23日に94歳でこの世を去った「世界で最も汚れた男」だが、実は村人たちが彼に入浴するよう説得した直後に亡くなっていた。
村人たちは数年にわたり彼に清潔にするよう説得を続けてきたが、ハジさんは拒否し続けていた。ハジさんは村人からの水や食べ物の提供、そしてハジさんの行動を改善させようとする試みに悲しさを感じていたようだ。おそらく、ハジさんは自分の奇妙な生き方に満足していたのだろう。
しかし、現地メディアによるとハジさんはついに説得に応じて入浴したが、彼が恐れていたとおり、入浴した直後に体調を崩し、数ヶ月後に死亡してしまったのだ。
ハジさんは、清潔な衛生習慣の重要性について多くの議論を巻き起こしただけでなく、2013年に公開された『アモウ・ハジの奇妙な人生』という短編ドキュメンタリーの主題となり、彼の非常に珍しい生活様式についての洞察を人々に与えた。
しかし、そもそもなぜハジさんはこのような奇想天外な生活を送ることになったのだろうか。実は意外にも若い頃の失恋によるものだそうだ。ハジさんの奇妙な人生は、彼の心の繊細さを映し出したものなのかもしれない。今はただ冥福を祈るばかりである。
関連動画
参考:LAD BIBLE
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提供元・TOCANA
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