前回はインドの仏教のお祭りに行きましたが、今回はベトナムにあるヒンドゥー教寺院のミーソン遺跡を訪れました。

国というものができる以前に、民族という形態があって、そこには人々が信じる宗教があって、人々の営みがあったと感じる興味深い遺跡でした。

ベトナムのダナンから日帰りで行ける観光地です。ホイアンほど観光客でごった返していなく、静かな場所に行きたい方や、歴史や文化好きな方にお勧めのスポットです。

前回の記事:【インド】へミスツェチュ祭りへ参加 インドに根付いたチベット仏教の祭典

目次

ミーソン遺跡とは?
ミーソン遺跡の見どころ
ミーソン遺跡への行き方
ミーソン遺跡に行く前に知っておきたい4つのポイント
ミーソン遺跡の楽しみ方!!オーディオガイドがおすすめ
ミーソン遺跡のまとめ

ミーソン遺跡とは?

【ベトナム】ダナンから日帰り!!ミーソン遺跡の歴史・見所・行き方・行く前に知っておきたい4つのポイント総まとめ
(画像=『たびこふれ』より引用)

ベトナム中部ダナンから車で約1時間半、山々に囲まれた秘境に、チャンパ王国の聖地として栄えたミーソン遺跡があります。

日中はかなり暑くなるので朝早くに出て正解でした。皆様も訪れる際はなるべく早い時間に行かれるのをお勧めします。

ミーソン遺跡は、1999年にユネスコ世界遺産に登録され、ベトナム屈指の観光スポットとして人気を集めています。ベトナム戦争の攻撃の後も残っておりましたが遺跡の修復も進んでいるようです。

ミーソン遺跡は、4世紀から14世紀にかけて栄えたチャンパ王国によって建造されました。ここで暮らしていた人々は、チャム民族と呼ばれています。

チャンパ王国とは?

チャンパ王国は、南ベトナムにあったオーストロネシア語(チャミックChamic)およびオーストロアジア語(バフナリックBahnaric、カトゥイックKatuic)話者たちの国。チャンパはもともと中国・漢帝国の南端(日南郡象林県、のちのウリク地方Ulik)であったが、192年ごろ現地官吏の子の区連により独立した。

チャンパは西方世界と中国を結ぶ貿易で繁栄し、宗教的にはヒンドゥーおよびイスラームを受容した。

引用元:wikipedia

何十万人もの労働者や建築に従事した人々が集まって、この地に70以上ものヒンドゥー教寺院の集合体を作ったのがチャンパ王国がどれだけ栄えたかを物語っています。

チャンパ王国は、ヒンドゥー教を国教としており、ミーソン遺跡はシヴァ神を祀る聖地として機能していました。

ミーソン遺跡の見どころ

ミーソン遺跡の見どころ1. 美しい自然とヒンドゥー遺跡が融合した神々しい景色

【ベトナム】ダナンから日帰り!!ミーソン遺跡の歴史・見所・行き方・行く前に知っておきたい4つのポイント総まとめ
(画像=『たびこふれ』より引用)

ミーソンの現存する70以上の寺院やお墓の数々は、西暦4世紀から14世紀の間に建てられたものとされています。

しかし、碑文や他の証拠からは、おそらく4世紀からすでに存在していた廃墟の建物があったことが示されています。この複合施設からは、歴史的なチャンパの宗教と文化の中心地であったということが分かるようです。

まさかベトナムでここまでのヒンドゥー教寺院があるとは知らなかったので、驚きました。

更にチャンパの建築は、7つの芸術的様式に分類されています。そのうち6つの様式がミーソン遺跡で見られ、2つはミーソン遺跡から生まれたと考えられています。

それらはミーソンE1様式とミーソンA1様式として知られています。特に「A1」として知られる寺院は、彼らの建築の傑作とされています。

【ベトナム】ダナンから日帰り!!ミーソン遺跡の歴史・見所・行き方・行く前に知っておきたい4つのポイント総まとめ
(画像=『たびこふれ』より引用)

ミーソン遺跡の見どころ2. チャム民族のチャム民族舞踊が楽しめる

ミーソン遺跡内ではチャム民族舞踊が披露されていて、見ることができました!今まで見たダンスの中でもなんだか異様というか不思議な世界観のパフォーマンスでした。

【チャム民族舞踊スケジュール】

■パブリックステージ

10:00 10:45 14:00 15:30 ■グループGにて(天気によって開催かどうか決まる)

9:15 14:45

ミーソン遺跡の見どころ3. レリーフ画や彫刻

【ベトナム】ダナンから日帰り!!ミーソン遺跡の歴史・見所・行き方・行く前に知っておきたい4つのポイント総まとめ
(画像=『たびこふれ』より引用)

ミーソン遺跡には、古代チャム人が残したレリーフ画や躍動感あふれる彫刻が残されており、美しい曲線で溢れていました。

【ベトナム】ダナンから日帰り!!ミーソン遺跡の歴史・見所・行き方・行く前に知っておきたい4つのポイント総まとめ
(画像=『たびこふれ』より引用)

ミーソン遺跡への行き方

ミーソン遺跡への行き方は、主に以下の3つです。

  1. ツアーに参加する:ダナン市内の旅行会社でツアーを申し込むことができます。

  2. レンタカーを借りる:ダナン市内から車で約1時間半です。

  3. タクシー(Grab)で行く:私たちはこの方法で行きました。Grabという配車サービスアプリがあり、ベトナム中で使用することができます。迎えに来てもらった後でタクシーのドライバーさんと交渉をして、遺跡を見ている間数時間待ってもらいそのまま同じ車でダナンへ戻りました。料金は往復と3時間ほど待ってもらって合計1,100,000ドン(6,700円)お支払いしました。

ミーソン遺跡に行く前に知っておきたい4つのポイント

ミーソン遺跡を訪れる前に、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。

  • 遺跡は広いので、歩きやすい靴を用意する
  • 熱中症対策を忘れずにする(かなり暑くて、影の中でもしんどいくらい酷暑でした)
  • 遺跡内に売店もありますが水もしっかり持って行く
  • 遺跡の歴史や文化を学んでから訪れる(次に紹介するオーディオガイドを借りるのが特におすすめです)

ミーソン遺跡の楽しみ方!!オーディオガイドがおすすめ

ミーソン遺跡は、ベトナムの歴史と文化を体感できる貴重なスポットです。ミーソン遺跡を120%楽しむために特におすすめなのがオーディオガイドを聞きながら遺跡を巡ることです。

ミーソン遺跡のオーディオガイド申し込み方法

遺跡オーディオガイドは無料では使えません。受付でオーディオガイドが必要か聞かれるので、そこで申し込みができます。ご自身のスマホにアプリをインストールしてお金を払うと、QRコードをスキャンしてオーディオガイドが使えるようになります。

自分で行う作業としては、アプリのインストールとお金を払うことだけです。

現地にwi-fiもあるので、もし現地SIMカードを持っていなくても大丈夫でした。

さらにびっくりしたのが、全部日本語で音声が流れてくることです。

英語やベトナム語ができなくてもこれで安心してゆっくり遺跡を楽しむことができます。

ミーソン遺跡のまとめ

【ベトナム】ダナンから日帰り!!ミーソン遺跡の歴史・見所・行き方・行く前に知っておきたい4つのポイント総まとめ
(画像=『たびこふれ』より引用)

ダナンから日帰りで訪れることができるミーソン遺跡。ベトナムの歴史と文化に触れながら充実した時間を過ごすことができます。

ミーソン遺跡以外にも、特に有名どころで誰もが訪れるのがホイアンの街並み散策です。たくさんのホイアン情報がありますので、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。

文・写真・Ai Nishino/提供元・たびこふれ

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