1775年創業の「BUFFALO TRACE DISTILLERY(バッファロー・トレース蒸留所)」は、世界中で評価されているアメリカン・ウイスキーやバーボンを造る全米最古の蒸留所だ。
今回、そのブランドアンバサダーに、2名の実力派バーテンダーが就任した。
ケンタッキー州の老舗蒸留所「バッファロー・トレース」
ケンタッキー州フランクフォートにある「バッファロー・トレース蒸留所」は、1775年から酒を造り始めている。禁酒法の時代にも蒸留酒の製造を許されており、現在も稼働を続ける蒸留所としては最も歴史が長い。
野生のバッファローが自由気ままに闊歩していた当時より、何度かの名称変更を経ながら、その長い歴史を途切れることなく紡いでいる。
同蒸留所の名称の遍歴を見てみると、リーズタウン、オールド・ファイヤー・カッパー、ジョージ T. スタッグ、シェンレー、ブラントン、エンシェント・エイジ、そして1999年からバッファロー・トレース蒸留所へとその名を変えていることがわかる。
中には好きなバーボンの名前もあるのではないだろうか。時代のレジェンド達によって生まれた伝説的バーボンの数々は、今でも同蒸留所に受け継がれ生産されている。
最多受賞歴を誇る蒸留所
また、同蒸留所は世界で最も多くのメダルを獲得している。
アメリカだけではなく、世界各地で行われるウイスキー・コンペティション(品評会)のアメリカン・ウイスキーカテゴリーでは、同蒸留所の商品群でランキング上位を独占することも多く、世界中の愛好家から常に注目を集めている。
同蒸留所のフラッグシップである「バッファロー・トレース」自体も、過去5年間で16の金賞と、過去2年間で4つの最高金賞を獲得しており、地球上で最も多く受賞しているウイスキーのひとつだ。
「バッファロー・トレース」をカクテルで表現
そんな「バッファロー・トレース蒸留所」の商品群について蒸留所の魅力とともに発信し、カクテルというアメリカの文化を象徴するカテゴリーで表現する、2名のアンバサダーが誕生した。
1人は、大阪の「リーガロイヤルホテル」にある「Cellar Bar」のバーテンダー・池上祐子氏だ。
過去に行われた、バッファロー・トレースをテーマにしたカクテル・コンペティション「BUFFALO TRACE CHALLENGE」にて、オリジナルカクテル部門で優勝するだけでなく、カクテルの調合技術が最も優秀であった選手に授与されるベストテクニカル賞とのダブル受賞を果たしている。
もう1人は、熊本の「夜香木」のエグゼクティブバーテンダーである、木場進哉氏だ。
昨年、シンガポールでアジア初のBCB主催イベントとして開催された「Bar Convent Singapore」にて、同蒸留所のゲストバーテンダーとして登壇。
2023年発表の「Asia’s 50 Best Bars」では84位にランクインしており、新世代のバーテンダーの中でも今後の世界的活躍が期待されている存在だ。
アンバサダーによる紹介とともに、本場のケンタッキー州でもなかなか手に入らないという、希少性の高い「バッファロー・トレース」に注目してみたい。
(田原昌)