サッカー日本代表「森保ジャパン」は、2月3日開催のAFCアジアカップ準々決勝でイラン代表相手に1-2と敗北。DF板倉滉(ボルシアMG)が守備面で不安定だっただけに、同選手を交代させなかった森保一監督の采配に、日本代表OB李忠成氏が疑問を呈した。
日本は28分にMF守田英正(スポルティングCP)のゴールで先制も、55分にFWモハマド・モヘビ(ロストフ)に流し込まれて失点。62分にはFWサルダル・アズムン(ローマ)にゴールネットを揺らされたが、オフサイド判定に助けられた。しかし試合終了間際に板倉が相手選手をペナルティエリアで倒すと、これをFWアリレザ・ジャハンバクシュ(フェイエノールト)に決められて万事休す。ベスト8で大会を後にした。
後半に何度も裏のスペースを突かれた板倉。49分には自陣右サイドでFWサルダル・アズムン(ローマ)に突破を許すなど、低調なパフォーマンスに終始。テレビ朝日系で解説を務めていた日本代表OBの槙野智章氏は「サイドバックはセンターバックを助けた方が良い」と警鐘を鳴らしていた。
それだけにX(旧ツイッター)上では「板倉は調子悪かった」「なぜ板倉を交代させなかったのか」「板倉を責めるのはやめよう」といった声が噴出。「板倉」がトレンド入りするなど、同選手のパフォーマンスを巡る議論が白熱している。
そんな中、李氏はTver限定配信の『アジアカップ 日本サッカーアフタートーク』に出演。代表OB中田浩二氏らが「板倉の途中交代は難しかった」と意見を述べる中、2011年アジアカップ優勝の立役者は「板倉が調子悪いとは思わなかった。単にアズムンの方が一枚上手」と、実力不足との見解を示すと、「一枚上手だったことを認めた上で、3バック、5バックへ変更するという手立てもあったのでは」と森保監督の采配に言及。DF谷口彰悟(アル・ラーヤン)やDF町田浩樹(ユニオンSG)を投入すべきだったという見解を示している。