サッカー日本代表「森保ジャパン」は、2月3日開催のAFCアジアカップ準々決勝でイラン代表相手に1-2と敗北。森保一監督と選手の関係性や戦術を巡り議論が白熱する中、日本代表OBの城彰二氏がMF守田英正(スポルティングCP)の発言内容に注目している。
イラン戦でFW上田綺世(フェイエノールト)のポストプレーから先制ゴールを叩き出した守田。一部報道によると、試合後のインタビューで戦術面におけるチーム全体の約束事を定めるよう、森保監督に訴えるようなコメントを残したとのこと。ネット上で「森保監督は方向性を明確にすべき」「森保監督は個人戦術に依存しすぎ」といった疑問や批判が噴出。カタールW杯前の2022年6月に、指揮官がMF三笘薫(ブライトン)の個人能力に依然していると解釈可能なコメントを残していたことも再び話題になっている。
森保監督解任論も湧き起こっている中、城氏は8日午後に自身のYouTubeチャンネルを更新。イラン戦の敗因を分析する中で、「個人能力への依存度が高い」と言われている森保監督の戦術について「試合に対して決まり事を作りましょうよと、俺は今まで何度も言ってきた。ボールの奪い所など、グループ戦術が無かったから崩壊した」とバッサリ。
「守田は会見で言ったとか色々あれけど」と、主力MFの発言に言及した上で「(アジアカップ開幕前までは)個の力に頼って、個の力で出来ていた(結果を残していた)からね。森保監督はもちろん戦術も考えているし、そういうタイミング(選手交代のタイミング)を判断しているけど、選手に伝わってないと話にならない」と、昨年6月の国際親善試合エルサルバドル戦から今年1月1日の国際親善試合タイ戦までの国際Aマッチ9連勝により、陰に隠れていた課題を指摘している。
さらに城氏は、守田の森保監督の戦術に関する発言について「守田はよく言ったと思う。選手としては、これ本当は言ってはいけないこと。自分たちのチームを崩壊させてしまう言葉じゃない。だけどそれだけフラストレーションがあったり、そのくらい自分たちも考えて選手はやるけど、でもどうにもいかなかったと思う」と、同選手の心中を察した。