以前、アメリカには「ナショナル○○デー」と名付けてお祝いする日が、毎日のように色々あるということをご紹介いたしました。その中からもう少し掘り下げて内容をご紹介してみようかと思います。今回は、アメリカンなスイーツの代表ともいえる「ドーナツ」に焦点を当ててみましょう。

なんと2回も祝っちゃうドーナツデー

アメリカンなスイーツ代表「ドーナツ」をお祝いする日
(画像=『たびこふれ』より 引用)

アメリカのナショナルドーナツデーは毎年6月の第1金曜日に祝われます。ところが、なぜか11月5日も「ナショナル・ドーナツ・デー」と謳われています(6月の第1金曜日ほど広く認知されていない気もしますが)。なぜ、2つも存在するのでしょうか。それには、歴史的な背景と商業的な理由があるのだそうです。

歴史的背景のある6月

6月のナショナル・ドーナツ・デーの起源は、第一次世界大戦中の1917年に遡ります。この年、サルベーション・アーミーの女性ボランティアたちは、戦場でドーナツを配ることで、兵士たちの士気を高めたということです。これらの女性たちは「ドーナツ・ガールズ」として知られており、彼女たちの勇気と献身が称えられて1938年にシカゴで初めてナショナル・ドーナツ・デーが制定されました。この日は、サルベーション・アーミーによって始められ、現在も彼らによって祝われています。