マンハッタンの5番街やミッドタウンなどの路上では、大量の偽ブランド品が販売されている。特にロウアーマンハッタンのカナルストリート付近は、「フェイクバッグの金鉱」と呼ばれており、歩道を埋め尽くすかのごとく商品が並べられ、観光客らを相手に大胆な販売活動が行われている。警察は時々、一斉手入れを行なっているが、違法販売が収まる気配は一向にない。

ダミアン・ウィリアムズ検事は声明で、2人の被告は、マンハッタンにある倉庫を流通センターとして使用していたと説明。押収した商品のメーカー希望小売価格の合計は、10億3,000万ドルを超え「米国史上最大規模の偽造品の押収」だと述べた。

国土安全保障捜査局(HSI)と合同捜査を行なったニューヨーク市警察のエドワード・キャビン警察本部長は、「偽造品の密売は、合法的に事業を行っている企業や政府、消費者に損害を与え、”被害者なき犯罪”ではない」と非難。今後も、闇市場での販売を厳しく取り締まっていく方針を示した。