貯蓄も準備しておく
貯蓄がないと、何かあったときに投資に回したお金を引き出したり、投資自体ができなくなってしまったりするので、長く投資を続けるためには貯蓄も必要だ。
また、学資保険なら親が亡くなって保険料の払い込みが出来なくなっても学資金や満期保険金が満額受け取れるが、NISAは死亡時の資産評価額が教育資金となり、足りないおそれもある。もしものときのため、ある程度の貯蓄は準備しておこう。
引き出す時期が近付いたら値動きに注意する
バランス型の投資信託で運用する場合、基本的にはほったらかしで構わないが、リーマンショックやコロナショックのような金融ショックがあると大幅に下落することがある。
金融ショックは10年に一度起こると専門家の間ではいわれているため、引き出す時期にそれが起こると教育資金に足りなくなる可能性があるので注意が必要だ。
引き出す時期が近づいてきたら値動きに注意し、金融ショックのような事態が起こって下落が続く場合は、速やかに引き出して資金を確保しよう。
計画的に教育資金を準備しよう
新NISAで教育資金を準備するなら、安定的に増やすことを第一に考えるべきだ。そのためには10年以上の年月が必要となるため、新NISAは高校や大学の資金作りに向いているといえるだろう。
子どもが幼いとまだまだ先のことと思いがちだが、子どもの希望する進路へ進ませるためにも、進学時に教育資金が足りないということがないように計画的に準備していこう。
文・阪田順子(ファイナンシャル・プランナー)
FP1級、CFP保有。保険会社での営業、一般企業の経理職などを経て、2020年にファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用や株式投資の講座を開講。投資を中心にお金にまつわる記事の執筆・監修を行う。
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