浦和レッズをAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝、FIFAクラブワールドカップ4位に導いたマチェイ・スコルジャ前監督。コーチという立場でポーランド人指揮官を支えていたヴォイテク・マコウスキ氏が、日本人選手の特徴や日本人と関わる時の難しさに言及している。
マコウスキ氏はスコルジャ監督のもと、2021/22シーズンにポーランド1部レフ・ポズナンのコーチを担当。シーズン終了後の2022年6月に同クラブを退団し、9月からポーランド2部ビェルスコ=ビャワのアシスタントコーチを務めていたが、2022/23シーズンなかばで浦和入り。再びスコルジャ監督の右腕としてチームを支えていたが、2023シーズン終了後に指揮官とともに浦和を離れた。
そんなマコウスキ氏は今月はじめ、ポーランドの公共放送局『ポーランド・テレビ』のインタビューに応じると、MF伊藤敦樹をはじめ日本人選手のプレーを見た感想を以下のように述べている。
「日本人選手の姿勢を見た時に抱いた第一印象は、試合中もトレーニング中も、いつでもインテンシティが高いということだった。しかし、ポーランドのリーグと比べても、日本人選手の欠点はフィジカルだ。Jリーグでプレーするセンターバックや生粋のストライカーは、(フィジカルの強さという点で)ポーランド1部リーグの選手とそこまで変わらないが、他のポジションでは劣っている。だが、日本人選手はテクニックに優れており、戦術面でのインテンシティも高い」
またマコウスキ氏は、日本での生活に少しばかり難しさを感じた模様。「日本はとても安全で、組織的で清潔な国だ。親切や礼儀正しさもあらゆる場面で感じられる。一方、一般論にはなるが、日本人は秘密主義であり、親密な関係を築くのが難しい。英語でコミュニケーションをとる日本人がほとんどいないことも、難しさのひとつであるかもしれない」とコメントを残した。