黒田剛監督率いる町田ゼルビアは、今月3日開催の明治安田J1リーグ第6節サンフレッチェ広島戦で1-2と敗北。ファウル数が「21」と広島の3倍であることに注目が集まる中、日本人のサッカー関係者が“町田批判”に反論。町田のプレースタイルをもとに、日本サッカーの不足している部分を指摘した。
町田はJ1初挑戦にも関わらず、プレー強度の高さやロングスロー、ロングフィードなどを武器に、鹿島アントラーズなどJ1常連クラブに対抗。第2節の名古屋グランパス戦から4連勝を飾り、J1首位に立っている。
ただ一方で、タックルやファウル、時間稼ぎなどにより批判を浴びることも。広島戦におけるファウル数の多さを受けて、ネット上では「町田は荒い」「またラフプレーか」といった声が挙がったほか、「ワンテンポ広島のプレースピードが速かったから、ファウルが増えたのかな?」「広島のプレーよりも遅いし、アフターチャージしているシーンがあった」と広島を称えるファン・サポーターも見られる。
町田のプレースタイルに再び注目が集まる中、国際サッカー連盟(FIFA)公認の代理人である岡田和貴氏は、4日午前にX(旧ツイッター)を更新。「町田のサッカー、荒いとかロングスローとか、批判される意味が1ミリも分からない」と相次ぐ町田批判を切り捨てた上で、「そういう勝負にこだわる姿勢が、日本に1番足りない所じゃない?日本人選手は上手いよ。速いよ。賢いよ。そして強くもなってきてる」と私見を披露。
「Jリーグになかった、徹底的に結果を求める風を送り込んでくれてる町田ゼルビア/黒田監督に、1サッカー人として感謝したい。なんでも、『信念を持って取り組む』ってカッコいい!!」と黒田監督を称えた上で、「自分達のスタイルがあるチームはどこも好きです」と締め括った。
従来のJ1クラブとは一線を画すプレースタイルで、今季のリーグ戦を盛り上げている町田。ファン・サポーターの間で好き嫌いが分かれやすいクラブであるだけに、同クラブに対する注目度は高まるばかりだ。