■コメダからの回答は無いが…
件の張り紙は4月末、関西地方の某コメダ珈琲店舗にて撮影されたものと判明。
事の経緯について、小林さんは「一昨年に体調を崩して療養しておりまして、少しずつ回復してきたため、リハビリがてら各地を旅行していました」「最終日に泊まったホテルのチェックアウトを終え、喫茶店でひと休みしてから家に帰ろうと思ったとき、入り口でこの張り紙を見つけて優しい気持ちになったので、誰かに伝われば良いと思って投稿しました」と振り返っている。
また、発見時の心境については「ひと目見てとても素敵な文面だったので、写真に収めたくなりました。きっと店長さんは従業員の皆さんを守るため、何ができるか深く悩んだのではないかと思います」「目の前にいる人の背景に想いを巡らせ、ほんの少し寛容に接することは、相手が外国人であるかどうかに関わらず大切なことだと思い、そういった気持ちを込めて投稿しました」とのコメントが。
同張り紙の詳細について、コメダ珈琲を展開する「株式会社コメダ」に取材を打診したところ、残念ながら回答は得られなかった。
しかし恐らく、話題の張り紙の考え方はコメダにとっては、言わば「当然」のことであり、わざわざ説明するようなトピックではないのだろう。「あえて回答しない」という選択から、コメダの粋な姿勢が改めて感じられた思いだ。