電気自動車(EV)の充電対応車種を拡大

エレベータ方式駐車設備「エレパーク®」シリーズ 新モデルを発売

新明和工業株式会社(本社:兵庫県宝塚市、取締役社長 五十川龍之)は、このたび、電気自動車(以下、EV)の国内普及を阻むインフラ不足の解消に貢献するべく、充電可能な車種を拡大したエレベータ方式駐車設備「エレパーク®」シリーズの新モデル(AW)を開発し、2024年8月1日から販売を開始します。

新モデル(AW)では、EVの充電可能な車種を増やすにあたり、充電時に突起する充電リッド(ふた)や充電ケーブルなどの給電部分の寸法にも配慮し、駐車スペースを拡大しました。

エレベータ方式駐車設備「エレパーク®」シリーズ 新モデルを発売

「エレパーク®プレミア」高級車向け仕様をベースに、部材と構造を改良し、設備の据付に必要な寸法を可能な限り抑えたことで、充電設備を備えたエレベータ方式駐車設備としては業界トップクラスの省スペースを実現し(当社調べ)、入庫および充電が可能なEV、PHEV(プラグインハイブリッド車)を19車種から51車種(※1)に拡大しました。

さらに、駐車スペースの拡大により、従来から入庫可能な車両についてもゆとりが生まれ、より快適にご利用いただけるようになりました。

【EV充電に関するサービスとの組み合わせで利便性が向上】

2024年1月に国内販売を開始(受注開始)した輪番充電(※2)、充電予約、および充電課金サービスをワンストップで提供する、当社が独自開発したパーキングサポートアプリ「SPASA®」に加え、今般の新モデルをラインアップに加えたことで、EVの充電対応に必要な設備と利便性を高めるサービスを兼ね備えた製品群第一弾が揃いました。

なお、今般の開発にあたり、本社敷地内に新たに機械式駐車設備の研究塔を建設し、実証実験を重ねてきました。今後も、本研究塔を活用し、新たな車種の適用検証も行ってまいります。

※1 自社調査による。国内販売中のEV約100車種のうち、重量、リッドおよび充電ケーブル出代が判明している52車種のデータを元に入庫可否の判定を実施。

※2 少ない受電容量で、より多くの車に充電できるよう、対象となるEVの充電時間帯をずらしながら充電を行う仕組み。

【新機種開発の背景】

日本政府は、「乗用車は、2035年までに、新車販売で電動車(EV、ハイブリッド車など)100%を実現」という目標を掲げており、それを受けて経産省では、2023年5月に策定した「充電インフラ整備促進に向けた指針」において、EV向けの充電設備の設置目標について、「2030年までに15万口」としていたものを、新たにその目標を「30万口」に倍増させ、日本の電動化社会構築に向けて充電インフラ整備を急ぎ、普及拡大を目指しています。

機械式駐車設備の国内大手メーカーである当社では、今後も乗用車の進化を注視し、EV普及率向上に寄与する充電システムのインフラ整備および快適なカーライフのさらなる充実を目指して技術力を高め、多様な車種に対応する駐車設備の提供を通じて、「輸送インフラ」の高度化と持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

1.収容可能車諸元

 

新モデル

(AW)

現行モデル

(AX)

全長(※3)

5,320 mm

5,300 mm

全幅(※4)

2,300 mm

2,050 mm

全高

2,350 mm

2,100mm

車重

2,800 mm

2,700 mm

タイヤ外寸

2,100 mm

1,930 mm

※3 充電時の給電部(充電リッド、充電コネクタおよび充電ケーブル)出代を含む寸法。

※4 ドアミラーおよび充電時の給電部(充電リッド、充電コネクタおよび充電ケーブル)出代を含む寸法。

2.主要販売先:

デベロッパー、ゼネコン等

3.販売開始日:

2024年 8月1日

(接触サポートビル内鉄塔型。その他の型式については今後、順次対応予定。)