信州の規格外農産品を全国に届けるという「HELASオンラインマルシェ」が7月26日(金)からサービスを開始。信濃毎日新聞株式会社とヤマト運輸株式会社による取り組みです。
畑のロス問題を解決
このサービスは、信濃毎日新聞社が開発、運営するスマートフォンアプリ「HELAS」(2023年7月公開)を基盤として実施。
同アプリでは従来、食品小売店・飲食店が余った食品を出品し、長野県内の消費者が購入。店舗で商品を受け取るロス食品のマッチング売買が行われていたといいます。
一方、農家から「出荷できなかった農産品をなんとか販売に繋げられないものか」との声が寄せられていたといい、事業系食品ロスとは異なる野菜・果物の生産現場で発生する「畑のロス」の有効活用を課題であるととらえていたそうです。
同時にヤマト運輸株式会社から、同社が運営する「宅急便産直サービス」と「HELAS」の連携提案があったことを受けて、あらたなサービス提供開始に至ったといいます。
購入から配送まで、スムーズに完結
農業従事者が出荷できなかった野菜や果物を出品し、全国の消費者へ販売するというこのサービス。消費者にとっては、新鮮な信州の野菜と果物をリーズナブルに購入できるため、食品ロス削減への貢献が身近なものとなりそうです。
農業従事者にとっては、従来のアプリの機能を拡張し、ヤマト運輸株式会社が運営する「宅急便産直サービス」のシステムを活用したことから集荷から配送までがスムーズに行えるといいます。小規模農家が通信販売を行うことで、販路を拡大できることだけでなく、廃棄される規格外農作物の数量を可視化できる点にも期待が寄せられているようです。
<参照>
信州産の規格外野菜&果物を全国にお届け~長野県の新聞社がヤマト運輸とタッグを組んで農家を支援。食品ロス削減を支援するスマートフォンアプリ 『HELAS(ヘラス)オンラインマルシェ』の提供を開始