ホンダの原点は「人や社会の役に立つ」こと、そして「人々の生活の可能性を拡げる」こと
2024年7月号で特集した「ホンダの底力」に関連して構成するQA特集。三部社長の初めてのマイカーなど、後編も興味満点の内容でお届けします。
<グレード名について>
Q10=スポーツモデルには「タイプR」「タイプS」「RS」の3シリーズが存在しますが、それぞれのキャラクターの違いはなんでしょうか?
A10=Honda伝統のレーシングテクノロジーを注ぎ込み、運動性能を研ぎ澄ますことで、レーシングカーが持つ速さと圧倒的なドライビングプレジャーを追求するのがTYPE Rです。一方、Everyday Sportとして、日常で使えるユーティリティとスポーティ性を両立したのがRSで、「Road Sailing」の略となります。Type Sは現在ACURAブランドのみに与えられている名称であり、日本においてはTYPE R・RSと並んでの定義づけはしておりません。
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Q11=クルマとワンちゃんとの生活について積極的なのはなぜですか?
A11=わんことの生活にクルマが必需品だからです。わんこの大きさによっては電車には乗れないし、犬を連れての移動は基本クルマになります犬と一緒に行けるお店や施設は非常に多くなりました。ホンダはいち早く2005年にHondadogサイトを立ち上げて情報発信始め、今に至りますHondaDog活動はHondaブランドへの共感や好意度アップにも貢献しております。
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<会社の文化について>
Q12=本田宗一郎さんの「考え方や情熱、夢」は、現在のホンダ・ブランドにどのように継承されていますか?
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A12=創業者本田宗一郎の「世のため人のため、自分たちで何かできることはないか」という志を継承し、夢を高く持ち、その実現に向けて情熱を燃やし続けることで、多くのお客様に喜んでいただける、暮らしに役立つ商品の提供に取り組み続けています。
Q13=飛行機から農機具まで多岐にわたる商品に共通するDNAは何ですか?
A13=モビリティを通じて「人や社会の役に立つ」こと、そして「人々の生活の可能性を拡げる」こと、これらがHondaの創業以来の取り組みの原点だと考えています。
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<モータースポーツについて>
Q14=なぜホンダはモータースポーツをやり続けているのですか?
A14=Hondaは、創業者である本田宗一郎が技術で世界一になることを求めて1959年のマン島TTレースに初参戦して以来、世界中のさまざまな二輪・四輪レースに参戦し続けてきました。多くの先人達が世界を舞台に戦う中で、何度難題にぶつかっても、あきらめずに「挑戦」を続けることでそれを克服し、勝利を積み重ねてきました。レースは人と技術を磨くための最高の道場であり、それがHondaのモータースポーツ活動の重要な動機です。また、レースは短期間で努力の結果がすぐ反映されるという特徴があるため、レースに参戦し勝利を目指すことは、常にスピード感を持って改善を続けることと同義であると考えています。さらには、世界中のモータースポーツファンの皆様やHondaファンの皆様、そしてお客様のご期待にお応えし、夢や勝利の感動を分かち合うためにも、これからもモータースポーツ活動に力を注ぎ、チャレンジを続けていきたいと考えています。
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Q15=ホンダでF1などのモータースポーツの仕事を担当するには、どうすればいいですか?
A15=Hondaに入社後、もし、希望した部署以外への配属となったとしても、所属部署や課外活動での経験と「チャレンジ制度」といった社内公募の人事制度などを活かしF1やSuper GTのエンジニアになった従業員も複数名います。「あきらめず夢、想いを持ち続け、伝え続ける」ということだと思います。ホンダのHPに参考になる記事があります。
Q16=ホンダとアストンマーティンが市販スポーツカーを協同開発する可能性はありますか?
A16=今回、アストンマーティンとタッグを組むのはあくまでもF1に限った話であり、量産車での共同開発などの話はない。
まずは、F1で結果を出すことに集中したい。
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<先進技術について>
Q17=“ASIMO”に続くロボット技術の開発はいまどうなっていますか?
A17=ASIMOで培った技術をもとに、アバターロボットと呼ばれるものを現在開発中です。詳細は、2021年にホンダが発表した内容をご参照ください。
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Q18=“Honda DREAMO”が実際に普及させられるのはいつになりそうですか?
A18=Dreamoには優れた特性があり、実用化に向けてはHonda1社での実現にこだわるのではなく、関連する他企業との提携も視野に入れ、バイオ燃料や樹脂、食品、化粧品など幅広い活用可能性を検討しています。
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Q18=ホンダの「空飛ぶクルマ」はいつ完成できそうでしょうか?
A18=Hondaの持つリソースの知見を生かしてチャレンジできる新たな領域としてeVTOLの研究開発を行っています。新しいモビリティエコシステム創造と都市内・都市間での新たな交通手段の提供を目指し、2030年以降の実用化を見据えて研究開発に取り組んでいます。ホンダのホームページに詳しい解説があります。
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<社長について>
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Q19=社長専用車は何に乗っているのでしょうか?
A19=“社長専用車”と呼ばれる車両は特にありません。移動用のハイヤーには、レジェンド、オデッセイなどが使用されています。
Q20=社長のマイカーは何に乗っているのでしょうか?できれば愛車遍歴も知りたいです。
A20=現在はレジェンドを所有しています。初めて買ったHonda車は大学生の時に乗っていた初代のバラードCR-Xで、個性的なクルマづくりを知ってHondaを面白い会社だと思い入社を志すきっかけとなりました。
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Q21=社長ご自身で運転して出社されることがありますか?
A21=平日はハイヤーでの移動が多いですが、休日や出張時はリサーチや最新の動向把握のために、他社のモデルも含め様々な車を運転しています。
Q22=社長の執務室はどこにありますか? 世界中で一つだけですか?
A22=社長の執務室は、青山にあります。但し、社長専用の個室があるわけではなく、役員全員が1つの大きな部屋に集まって執務を行っています(Hondaが昔から採っている“役員大部屋”のスタイル)。海外の事業所にも特にHondaの社長用の執務室などは用意されていません。
構成・カー・アンド・ドライバー編集部/提供元・CAR and DRIVER
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