アウディ ジャパンは2023年9月21日、プレミアム・アッパーミドル・クラスにおける究極のスポーツモデル「RS6 Avant performance」、「RS7 Sportback performance」を発売した。
アウディのレーシングモデルと究極のスポーツグレードを開発・製造・販売するアウディスポーツGmbHで開発・生産されるRS6は、A6 Avantのボディをベースに、ハイパフォーマンスと日常走行における優れた利便性を兼ね備えたモデルとして世界中のファンを魅了してきた。
現在のモデルは第4世代目で、日本では、2013年に4ドアクーペのRS7 Sportbackがラインアップされている。
今回、RS6 Avant 、RS7 Sportbackに代わり、両モデルにRSモデル史上最高のパワーと加速性能をもつRS performanceが設定された。RSの後につけられる「performance」という名称は、RSモデルのパワーが一段とアップしていることを意味している。
RS 6 Avant performance、RS 7 Sportback performanceに搭載されるエンジンは、4.0LのV型8気筒TFSIツインターボエンジンで、ターボチャージャーの大型化、ブースト圧を2.4バールから2.6バールに引き上げることで従来のRSモデルと比較して、30ps、50Nmアップし、最大出力630ps、最大トルク850Nmを発揮する。
パワーアップに伴い、0-100km/h加速は0.2秒向上し3.4秒。また、48Vマイルドハイブリッドやエンジンの低負荷時は8気筒のうち4気筒のシリンダーを休止させるシリンダーオンデマンド(cod)を搭載。8速ティプトロニックと組み合わせることで、高性能と高効率を両立させている。
両PerformanceモデルはRSダイナミックパッケージを標準装備している。これには、ダイナミックオールホイールステアリング(4輪操舵)、リヤスポーツデファレンシャルが含まれ、最高速度は250km/hから280 km/hにアップする。
駆動方式はクワトロ4輪駆動を採用。メカニカルセルフロッキング・センターデファレンシャルは、エンジンの駆動力を、通常フロント40%、リヤ60%の比率でリヤアクスル寄りに分配。路面状況に合わせて、より多くのトルクを自動的に配分する。
また最大70%をフロントアクスルに、あるいは最大85%をリヤアクスルに配分することでドライビングダイナミクスは向上し、卓越したトラクションと優れた加速を実現する。さらにリヤスポーツデファレンシャルが理想的なトルク配分を計算して、リヤホイールに可変的に分配することで、コーナリングのハンドリング限界で、アンダーステアを軽減することができるのだ。
シャシーは究極のスポーツグレードに相応しく、より高次元にチューニングされたRSアダプティブ・エアサスペンション・スポーツを装備し、さらに後輪操舵機能を搭載している。
低速では前輪と逆向きに後輪を切ることで回転半径が縮小して取り回し性を向上させ、高速では前輪と後輪を同じ向きに切ることで安定感のあるハンドリングを実現する4輪操舵システム、ダイナミックオールホイール・ステアリングを標準装備している。
これにより、ダイナミックな走りと快適性を両立。また、コイルスプリングとダンピングコントロールサスペンションにダイナミックライドコントロール(DRC)を組み合わせたRSスポーツサスペンションプラスはオプションで選択可能となっている。
両performanceモデルのエクステリアは、ともにグロスブラックの3Dハニカム構造のシングルフレームグリルを採用。エクステリアカラーはRS performance専用色としてアスカリブルーメタリックを追加設定している。
またクワトロであることを示すフェンダーは、標準モデルに対して約40mm拡大。これらをはじめ、フロントドア、ルーフ、テールゲートなどを除いて、ボディ外板はRSモデル専用のデザインとなっている。また両モデルともに、アウディスポーツ製21インチ・10スポークスターデザインのホイールと275/35 ZR 21タイヤを組み合わせている。
インテリアは、大型のアルミニウム製パドルシフトやヒーター機能付き3スポークステアリングホイールがスポーティさを強調し、RSロゴが刻まれたバルコナレザーで仕立てたSスポーツシートは、コーナリング時にも身体をしっかりとホールドする機能性と上質なマテリアルが醸し出す質感を両立させている。
高解像度液晶画面を備えた12.3インチ・バーチャルコックピットのRSモデル専用の表示メニューでは、中央にタコメーター/スピードメーターを配し、左右にパフォーマンスに関する情報を配するレイアウトに変更することが可能だ。
そのほか、速度、アシスタンスシステム、ナビゲーションや警告といった情報を、ドライバーの直接視野に入るフロントウインドウ上に、マルチカラーで投影するヘッドアップディスプレイや、16個のスピーカーを搭載するバング&オルフセン製3Dサウンドシステムを標準装備するなど、ハイパフォーマンスと上質さを両立させた仕様となっている。
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