ベルギー1部ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ(ユニオンSG)所属の日本代表DF町田浩樹は、トッテナム・ホットスパーやバイエルン・ミュンヘンからの関心が報じられる中、ユニオンSG幹部が同選手の去就に言及した。
町田には先月下旬にベルギー1部クラブ・ブルッヘからの関心が報じられたほか、今月21日には英メディア『90min』が「トッテナム率いるアンジェ・ポステコグルー監督は、攻撃的なハイラインでプレーするのに必要なフィジカル能力を備えている点で、町田のプレーに感銘を受けている」とリポート。
トッテナムが主力選手であるDFミッキー・ファン・デ・フェンの負傷離脱をうけて、センターバックの獲得を目指していることもあわせて伝えたほか、ルーマニアメディア『Digi Sports』は「バイエルンは守備陣の強化を狙っており、町田も獲得候補のひとりだ」と報じている。
それでもユニオンSGは今季途中で町田を放出することに否定的である模様。同クラブのフィリップ・ボーマンズCEO(最高経営責任者)はテレビ番組『De Zevende Dag』出演時に、以下のようなコメントを残している。
「我々は毎年、冬に選手全員をチームにとどめることにかなり成功している。今年も(既存戦力の維持に)挑戦するつもりだ。町田に対する他クラブからの関心はたくさんあるが、我々としてはシーズンが終わるまで控えておくつもりだ。まずは一緒に何かを成し遂げたい」
町田は昨年1月に鹿島アントラーズからユニオンSGへレンタル移籍。昨年夏に臀部を負傷して長期離脱を余儀なくされていたが、今年1月の公式戦で復帰すると、その後は出場機会を確保。今年夏、買い取りオプション行使によりユニオンSGへの完全移籍を果たすと、今季もここまでベルギー1部リーグ戦15試合中12試合で先発出場。ただ26日に行われたKAAヘント戦ではボールロストを連発。DF渡辺剛との日本人対決で本来のパフォーマンスを発揮できなかった。