森保一監督 写真:Getty Images

 日本代表はAFCアジアカップを控える中、今年1月1日に行われた「TOYO TIRES CUP 2024」タイ戦を5-0で勝利。森保一監督が試合中にほとんどメモをとらなかった背景を、代表OBの槙野智章氏が説明している。

 アジアカップへのテストマッチという位置付けであるタイ戦では、MF奥抜侃志(ニュルンベルク)やMF伊藤涼太郎(STVV)などキャップ数の少ない選手が多くスタメンに名を連ねると、前半を0-0で終了。MF堂安律(SCフライブルク)やFW中村敬斗(スタッド・ランス)が登場した後半に5ゴールを奪って勝利している。

 カタールW杯をはじめ、これまで大舞台でも試合中にメモをとることが多かった森保監督。代表戦の最中に「森保メモ」がX(旧ツイッター)でトレンド入りすることもあったが、タイ戦でそのような姿は見られなかった。

 この森保監督の変化は、スポーツ動画配信サービス『DAZN』制作の「AFCアジアカップ直前座談会」でも話題に。代表OBの槙野氏は森保監督本人から聞いた話として、「自分が思っていたことや言っていたことを、選手たちが自らやるようになったから、書くことが無くなった」と、カタールW杯が終わった後から試合中にメモをとる回数が減った理由を語っている。

 なお森保監督は今月6日深夜放送のテレビ東京「FOOT×BRAIN 新春1時間SP」に出演した際、試合中のメモについて「実は、あまりいいことではないのかもしれない」と本音を告白。「試合中はできればピッチから目を離さずに、全部頭の中でインプットできるぐらいじゃないといけない」

 「メモすることは決して悪いこととは思いませんが、メモしている瞬間は何が起こっているか分からない時がありました。時々、どうだったの?ってベンチに聞き返してます」と、メモすることによる弊害を語っていた。