ローマから浦和レッズへ期限付き移籍中のノルウェー代表FWオラ・ソルバッケンは、契約期間が今年6月末までである中、去就不透明に。スウェーデン1部マルメFF移籍の可能性も報じられているが、ここに来てマルメが問題を抱えているという。
ソルバッケンは浦和での活躍が期待される一方、ローマで来季の構想から外れている模様。ローマの専門サイト『フォルツァ・ローマ』は先月16日に契約解除の可能性を報道。両者の契約期間が2027年6月までであることに触れて「この夏に彼の獲得を試みるクラブはほとんどない」と伝えていたが、スウェーデン紙『Sportbladet』は29日にマルメへレンタル移籍の可能性を伝えていた。
ローマの専門サイト『Il Romanista』が先月30日に「彼は日本での失敗から、間もなく浦和のユニフォームを脱いでローマへ戻ることになる。スウェーデンのようなリーグで再出発することは、正しいキャリアのステップになるかもしれない」と伝えるなど、浦和退団が濃厚とみられていたソルバッケン。しかし、スウェーデンメディア『Fotboll Direkt』は今月4日に「ローマはソルバッケンを獲得するクラブに対して、移籍金1500万スウェーデンクローネ(約2億2000万円)を要求している」とリポート。完全移籍で獲得する場合は、年俸を含めて総額4000万スウェーデンクローネ(約5億9000万円)が必要だという。
またローマの専門サイト『ローマプレス』は「マルメがソルバッケンを獲得するにあたり、給与面が問題になる」と報道。これによると、ローマと同選手の契約は2027年6月まで残っており、年俸は70万ユーロ(約1億2000万円)であるとのこと。記事では「マルメは70万ユーロという高額な給与を支払えないため、選手側に要求額を下げるよう求めたいと考えている」と綴られている。
ソルバッケンは昨年、ローマから期限付き移籍先のギリシャ1部オリンピアコスで構想外に。今年1月にオリンピアコスを退団して浦和へ加入した後はコンディション不良に悩まされたが、先月22日開催のYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦(対V・ファーレン長崎)でデビュー。今月1日の明治安田J1リーグ第17節ヴィッセル神戸戦では、スタメン出場で同点ゴールをアシストしていた。