浦和レッズは今月2日の天皇杯4回戦・名古屋グランパス戦で0-3と敗北。一部の浦和サポーターによる違反行為や暴挙が批判の対象となる中、ネット上では無観客試合や勝ち点剥奪をはじめ、クラブやサポーターへの厳罰を求める声が沸き起こっている。
CSアセット港サッカー場で開催された一戦では、試合前に横断幕掲出を巡る違反行為が確認されている。日本サッカー協会(JFA)の規定によると、大型ビジョンとその周辺は立ち入り禁止エリアとなっていた。しかし一部の浦和サポーターが大型ビジョン下部によじ登り、横断幕を設置。警備員が駆け付ける時の様子がネット上で拡散されている。
そして試合後には、多くの浦和サポーターがピッチに乱入。警備員やスタッフの制止を振り切り、緩衝帯を破壊。名古屋サポーターによる横断幕を引き剥がしたほか、一部で殴り合いも発生。警察が出動するほどの大騒ぎとなっている。
こうした浦和サポーターの行為に、ツイッター(現X)上では怒りの声が噴出。天皇杯の主催者であるJFAやJリーグに対して、違反行為に及んだ人物の特定や「天皇杯の参加資格停止」「巨額の罰金」「J2降格」「名古屋戦の没収試合扱い」「サポーター団体の解散」が求められているほか、「無観客試合」「勝ち点剝奪」がトレンド入りしている。
なおJリーグの野々村芳和チェアマンは昨年11月、Jリーグ公式YouTubeチャンネルで「Jリーグがサポーターに対して直接ペナルティを科すことはない。Jリーグにはクラブに対して『試合運営ができていたか』と問う役割がある」と、処分の基準を説明している。
女性や子供が安心してスタジアム観戦できる世界有数のリーグとして、知名度を高めているJリーグ。創設30年という節目のシーズンに前例のない暴動が発生しただけに、主催者のみならずクラブにも説明責任が問われる。