セルティック所属の日本人選手 写真:Getty Images

 スコットランド1部セルティックは、19日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第1節のフェイエノールト戦で0-2と敗北。ブレンダン・ロジャーズ監督は、MF旗手怜央やFW前田大然など日本人選手をはじめとした現有戦力に満足していないようだ。

 セルティックは2021年6月のアンジェ・ポステコグルー監督招へいをきっかけに、FW古橋亨梧をはじめ日本人選手を6名獲得したほか、韓国人選手も獲得。古橋、旗手、前田らの活躍により、昨季はリーグ連覇やスコットランド3冠を達成していた。

 ただロジャーズ新監督のもとで迎えた今季は、スコットランドのリーグカップ戦でまさかの2回戦敗退。スコットランド1部リーグで首位に立っているとはいえ、CLでもフェイエノールト相手に地力の差を見せつけられている。

 先月下旬にホンジュラス代表MFルイス・パルマら複数選手を獲得したセルティックだが、ロジャーズ監督は不満を抱いている模様。英メディア『フットボール・スコットランド』によると、指揮官は「どの監督に尋ねても、当然ながら常にそれ以上のものを望むだろう」

 「我々はここにいる選手たちと一緒に仕事をしている。失礼な意味で言っているのではない。どの監督でもあと1人か2人獲得できればと思うだろうが、移籍ウィンドウは終わってしまった。今は来年1月や来年夏の移籍期間にむけて準備している」と、今年夏の補強戦略が失敗との見方を示したという。

 なおセルティックOBのクリス・サットン氏は先月末、ポッドキャスト番組『レコード・セルティック』出演時にセルティックの補強戦略に言及。

 「ポステコグルーは選手獲得において、自らすべての責任を負っていただろう。日本人選手獲得についても彼が発言権を持っていたはずだ。ポステコグルーのもとでの補強は問題にならなかった。セルティックが勝利し、うまくいっていたからだ」

 「今シーズンが始まって変わったと思うのは、ロジャーズが補強から距離を置いていることだ。(フロントとの)一体感がない。他の誰かが選手を獲得しており、クラブ内で少し分裂しているように見える」と、内部分裂の可能性を指摘していた。