サッカー日本代表「森保ジャパン」は、来年1月開幕のAFCアジアカップでインドネシア代表と対戦。同国代表は韓国人のシン・テヨンから元日本代表指揮官である西野朗氏への監督交代も噂される中、すでに複数選手の帰化手続きを完了させているという。
DFプラタマ・アルハン(東京ヴェルディ)らを擁するインドネシアは、今年9月の国際Aマッチでトルクメニスタンを下すと、先月開催のFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア1次予選では、ブルネイ相手に2試合合計12-0と圧勝。しかし今月のW杯2次予選ではイラク相手に1-5と敗れたほか、フィリピンには1-1と引き分け。早くも最終予選進出が危うい状況となっている。
アジアカップのグループステージで日本、ベトナム、イラクと対戦するインドネシアは、同大会の選手登録期限である今月10日を前に「帰化戦略」を実施。すでに元U21スペイン代表DFジョルディ・アマト(マレーシア1部ジョホール)が同国代表を選択している中、インドメディア『モーニングエクスプレス』によるとDFジェイ・イツェス(ヴェネツィア)、DFジャスティン・ウブネル(ウルバーハンプトン・ワンダラーズ)、DFネイサン・ジョー(スウォンジー)、FWラグナル・オラトマンゴエン(フォルトゥナ・シッタート)と、オランダにルーツを持つ4選手が帰化したという。
またシン・テヨン監督は先月はじめ、韓国のサッカー専門メディア『ベストイレブン』のインタビューで「帰化選手はかなりチームに馴染んでいる。既存の選手はプレーレベルの問題ではなく、メンタリティーでも欠点を抱えていた」
「その欠点を帰化選手が補ってくれるので、以前よりもかなり怖いチームになったと思う。昔の代表チームとは違う姿を見せないといけない。アジアカップで波乱を起こすかもしれない」と、帰化選手がチーム全体にもたらす効果を説明。アジアカップにむけて自信を覗かせていた。
しかしベトナムメディア『SOHA』は先月下旬に「シン・テヨン監督はインドネシアサッカー協会(PSSI)との契約を来年6月まで残しているが、彼の運命には疑問符が付いている。PSSIはこの韓国人監督との契約を延長しないだろう」とリポート。PSSIのエリック・トヒル会長はW杯2次予選2試合での結果を受けて、指揮官と今後について話し合う予定であることや、「トヒル会長は西野氏の手腕を高く評価している」と後任候補に西野氏が浮上していることもあわせて伝えていた。