絵葉書のように美しい村で、ポルシェのデザインと性能の進化を探求し、ポルシェターボの50周年を記念したイベント

毎年ノルウェー全土からポルシェ愛好家が集まり、空冷ポルシェの歴史を祝うため、絵のように美しいノルウェー南部のラルダール村に集まるという。

息を呑むようなフィヨルドと山々に囲まれた「フィヨルドルフト フェスティバル (Fjordluft festival)」は、必然的に4輪だけに焦点を当てるのではなく、1マイルにも及ぶ素晴らしい景色や建築物も脚光が当たるイベントだ。

2024年のフィヨルドルフトは、ポルシェファンにとって忘れられない体験となった。A型以前の「356」から1998年まで生産された993世代の「911」まで、幅広いモデルに焦点を当てたこのフェスティバルは、素晴らしい屋外の環境の中でポルシェの偉大な空冷アイコンの数々を探索する貴重な機会を提供した。

絵葉書のように美しいラルダール村で開催されたフィヨルドルフトでは、数十年にわたるポルシェのデザインと性能の進化を探求するとともに、シュトゥットガルトのポルシェミュージアムから貸し出された3台の「ターボ911」モデルでポルシェターボの50周年を祝福した。また、同ミュージアム所蔵の「550スパイダー」と「904GTS」も展示された。

自然と自動車のアート
もちろん、フィヨルドルフトは美しいクルマだけのものではない。その息を呑むような環境のおかげで、自動車芸術と自然界の調和を祝うのにふさわしいイベントとなっている。参加者は、世界遺産に登録された歴史的な建築物や素晴らしい風景、そしてノルウェーで最も壮観なルートを自慢のポルシェでドライブするスリルを味わうことができる。

ハイライトのひとつは、約200台のポルシェカスタマーカーによる2時間の絶景ドライブで、ジャーナリスト向けには、ポルシェミュージアムの3台の911ターボによるメディアドライブが行われ、クローズドロードでの爽快な体験を提供した。

ポルシェのブランドアンバサダーであるノルウェーのアルペンスキー選手、アクセルルント・スビンダル選手は、参加したクルマのうちの1台のハンドルを握り、このコミュニティについて「とても温かく、包括的」と語った。

「多くのエンスージアストがここラルダールに集まり、素晴らしい環境の中で、本当にユニークな一日を過ごすことができました」

ノルウェーのレーシングドライバー、ヴィダー・フログナー選手の962 EVOプロジェクトも展示され、ポルシェのエンジニアリングとデザインの最先端を垣間見ることができる会となった。

「フィヨルドルフト」、愛された時代に捧げるノルウェー・ポルシェの祭典
(画像=『CARSMEET WEB』より 引用)

再生可能な電気エネルギーで駆動
ポルシェの豊かな伝統を称える一方で、フィヨルドルフトは再生可能エネルギーで生産されるeFuelsの可能性も紹介した。

eFuelsは、将来的にガソリンエンジンをほぼカーボンニュートラルで稼働させることができる可能性を秘めている。e-モビリティとそれを補完する技術としてのeFuels。これらの合成燃料はe-モビリティと競合するものではなく、移行を実質的に補完するものである。

忘れられない体験
フィヨルドルフトは閉幕を迎え、参加したポルシェファンの心に忘れがたい足跡を残した。このイベントは、ポルシェの卓越性を称えるだけでなく、ノルウェーだけでなく世界中でポルシェが受け継いできた冒険心と完璧を追求する精神を証明するものなのだ。

「フィヨルドルフト」、愛された時代に捧げるノルウェー・ポルシェの祭典
(画像=『CARSMEET WEB』より 引用)

文・CARSMEET web編集部/提供元・CARSMEET WEB

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