女性をターゲットとしたマーケティング事業を行う株式会社オノフが、「フェムケア事業」として女性活躍推進を支援する企業向けサービス「フェムキャリ」をスタートしました。

このサービスの目的は、女性が自身の心身の健康状態を把握し、適切なセルフケアを行うことだといいます。同社では、女性特有の疾患に対する企業の理解を深め、サポートできる風土を育むことを目指しているそうです。

多くの問題をはらんだ女性活躍促進

厚生労働省の「女性活躍推進法」や内閣府の「女性版骨太の方針」などが示すように、女性が社会で活躍するための指標が掲げられ、さまざまな企業がその実現に向けて努力を続けています。

株式会社オノフは、現状では女性活躍推進の取り組みが形骸化しているケースや、いまだ取り組みを始めていない企業も見受けられないことがあると指摘しています。

加えて、日本の働く女性は45歳以上が53%を占めており、この層に対する支援が不足していることが問題だといいます。具体的には、子育てと仕事の両立支援、女性リーダー育成、女性役員登用といった多くの企業が行っている支援において、その主な対象は40代半ばまでに限られているそうです。

厚生労働省|女性活躍推進法特集ページ

内閣府|「女性版骨太の方針2024」を決定しました

「フェムキャリ」が提供するセルフケアと企業風土改革

こういった背景から始動したという「フェムキャリ」は、eラーニングとワークショップを通じて、全ての従業員に健康リテラシーを向上させる機会を提供しようというサービスです。

また、健康管理ツール「ゆるれこ」を活用したセルフモニタリング機能により、女性自身の心身の状態を記録し、セルフケアの習慣化を促進します。オンライン診療のサポートも行い、迅速な不調改善へのアプローチを可能にします。

月に1度、健康状態や女性活躍の進捗をレポートとして企業に提供し、風土改革をめぐる成果を確認できるそうです。

女性が健康的に働ける環境を作り出し、企業全体の成長に寄与することを目指して実施されるサービスだといいます。

<参照>

女性活躍推進は女性自身のセルフケアと企業の風土改革から。企業向け女性活躍推進サービス「フェムキャリ」発売開始!