富裕層の海外投資として、銀行口座・証券口座・不動産などは、時々話題になります。
その陰で話題になりにくい保険ですが、実は、海外の保険商品を買って物凄い利回りを得ている富裕層は少なくありません。
そこで、香港のIndependent Financial Advisor(独立ファイナンシャルアドバイザー、保険代理店)のAさんに、香港の保険の魅力について聞きました。(インタビュー日:2024年7月3日)
香港には、どのような保険会社があるのか?――香港には、どのような保険会社があるのでしょうか?
Aさん:香港には、銀行系と非銀行系、非銀行系のなかでも中国系と欧米系というように、多くの生命保険会社があります。まず、銀行系について言うと、香港のHSBC銀行、恒生銀行の系列の生命保険会社があります。また、中国系の銀行である中国銀行(Bank of China)系列の生命保険会社もあります。非銀行系のうち、中国系では、中国人寿保険(China Life)が有名です。一方、非銀行系のうち、欧米系では、リーマンショックまでAIG(American International Group)のアジア部門だったAIA、英国系のプルデンシャル、カナダ系のマニュライフやサンライフが有名でしょう。
――日本人にとって馴染みのある名前もありますが、馴染みのない名前もありますね。
Aさん:馴染みのある会社であれば安心ですが、馴染みのない会社だと不安ですよね。とくに、生命保険は、契約してから何十年も経った後で保証されるかがポイントですから、長期間の安心が大切です。この点、先ほど挙げた会社は、スタンダード&プアーズなど世界的格付け機関の格付けで、日本の大手生命保険より上の評価を得ている会社が多いですから、非常に安定感があるといって良いでしょう。