【今、売れている美容家電・Vol.3 7000円未満のドライヤー】
 誰でも1台は持っているドライヤーは近年、基本機能や付加機能のバリエーションが増えている。シンプルなタイプだと3000円前後で購入できるが、高付加価値タイプでは4万円以上の商品もあり、購入の際に迷ってしまうこともありそうだ。本稿では7000円未満のドライヤーの売れ筋を、ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaの水頭恵理グループリーダーに聞いた。

人気のドライヤーは軽くて大風量がトレンド、ヨドバシカメラAkibaに聞いた7000円未満のドライヤーの売れ筋はこれ!
(画像=『BCN+R』より 引用)

ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba3階の
ドライヤーコーナー

ドライヤーは二つのゾーンで展示し体験コーナーも設置

 マルチメディアAkibaのドライヤーコーナーは、大きく分けて二つのゾーンで形成されている。壁面は大風量や遠赤外線搭載、マイナスイオン搭載のタイプを上下2段で展示し、商品は通電しているため体験が可能だ。

 もう一つのゾーンは店舗レイアウトでいうところの中島で、同一メーカーの商品を集め、メーカーブースのような形になっている。ここにはヘアケアもできる高機能タイプを中心に高価格帯の商品が多く展示され、その場で体験できる商品も数多くある。

 商品の中には壁面とブースでダブル展示しているものもあり、特にお勧めや人気の商品は複数の展示になっているという。また、売り場には鏡が付いている机と椅子による体験コーナーも複数設けられ、鏡を見ながら体験することも可能だ。

 「実際の使用では濡れている髪を乾かしますので、体験コーナーには霧吹きも用意しています。ただ、実際に濡らして試されるお客様は少数で、鏡を見ながら商品の風量を確認するというお客様が多いですね」と水頭さんは話す。

人気のドライヤーは軽くて大風量がトレンド、ヨドバシカメラAkibaに聞いた7000円未満のドライヤーの売れ筋はこれ!
(画像=『BCN+R』より 引用)

体験コーナーを挟んで左が壁面展示、
右が同一メーカーを集めた島展示

髪の悩みはまとまりにくさと広がり、ヘアカラーでのダメージが多い

 最近の傾向としては、下調べをして来店するお客と事前知識なしで来店するお客が半々という。下調べをしたお客からの質問では、商品比較に関することや価格に見合った効果があるのかという内容が多いようだ。

 「下調べをしてから来店されるお客様では、価格が高い商品と低い商品では何が違うのかという質問が多いですね。特に年代による質問の違いはありませんが、小さなお子様がいるお客様は乾燥スピードに対する質問が多く、一人暮らしを始めたばかりの若いお客様は周囲への配慮で運転音に関する質問が多い傾向がみられます」

 接客の中で髪の悩みについて相談を受け、商品選びをアドバイスすることもある。髪の悩みで多いのは、湿度が高いと髪が広がりやすくなる、ドライヤーをかけても髪がまとまりにくい、ヘアカラーをして髪のダメージが目立つ、などで、髪質についての悩みが多いようだ。

人気のドライヤーは軽くて大風量がトレンド、ヨドバシカメラAkibaに聞いた7000円未満のドライヤーの売れ筋はこれ!
(画像=『BCN+R』より 引用)

パサつきやまとまり、
枝毛や切れ毛など髪の悩みはさまざまだ

 お客からの問い合わせに対応し、ときには髪の悩みを解決するために水頭さんが接客で心がけているのは、情報を聞き出すこと。髪の悩みも含めて、美容院に行く頻度や使っているシャンプー、生活スタイルなどをヒアリングし、お客のニーズに合う商品を紹介するようにしているという。

 とはいえ、前述のようにドライヤーは商品数が多い。「温風を出すという意味でドライヤーは似た商品が多く、それぞれの商品の特徴を把握するのは容易ではありません。でも、最終的にはお客様に喜んで買ってもらうことが一番。そのために勉強は欠かせませんし、自分でも体験してご案内できるようにしています」と水頭さんは話す。

人気のドライヤーは軽くて大風量がトレンド、ヨドバシカメラAkibaに聞いた7000円未満のドライヤーの売れ筋はこれ!
(画像=『BCN+R』より 引用)

ヒアリングを通して最適な商品の提案を心がけているという
マルチメディアAkibaの水頭さん