著名人になりすまして嘘の投資話を持ちかける投資詐欺など、SNSを悪用した詐欺の被害が相次いで報じられています。
LINEヤフー株式会社は、そうした情勢を受け、「LINE」での詐欺行為の撲滅を目指した4つの新たな対応を発表。5月29日(水)から順次対応を開始しています。
新しいつながりに注意喚起を表示
LINEヤフー株式会社では、関連府省庁、団体などと定期的な情報交換を行い、SNSを悪用した詐欺行為などの対応を強化してきました。
実施済みの対応は、「1:1トーク」「グループトーク」での友達以外のユーザーからグループトークに追加された際の注意喚起表示と悪用され得る類型のグループ作成制限。「オープンチャット」での、悪用が疑われるオープンチャット削除とユーザーのサービス利用停止措置の強化。さらに、「LINE広告」の掲載前審査および掲載開始後のモニタリング強化と広告主の本人確認実施があります。
新たな対応は、5月29日(水)から「LINE公式アカウント」(未認証アカウントのみ)の友だち追加時に「LINEを悪用した詐欺にご注意ください」という注意喚起の表示を開始。
6月13日(木)からは、同様の注意喚起を「友だち以外のユーザーからのグループトーク追加時」「1:1トーク開始時」「アカウントの友だち追加時のプロフィール」(いずれもLINEのバージョン14.9.0以上対象)にも表示しているそうです。
また、6月中には、オープンチャット参加時の注意喚起表示も予定しているとのことです。
なりすまし・詐欺への対策を強化
LINE公式アカウントでの、通報時の選択項目追加も5月28日(火)から開始されています。「1:1トーク」「グループトーク」「LINE公式アカウント」での通報時に「なりすまし」「詐欺」の項目を追加。項目の細分化をはかり、モニタリングによる対応をさらに強化していくとのことです。
今後の予定では、6月以降に「LINE公式アカウント」の開設時における認証強化や、公的機関と協力のうえ、印刷物・デジタルサイネージなどで活用できる注意喚起素材の作成と提供を予定しているといいます。
LINEは日本人にとって身近なコミュニケーションアプリです。だからこそ、運営会社が対策を講じてくれているからと油断せず、1人ひとりが詐欺被害にあわないよう心がけていくことが大事なのかもしれません。
<参照>
【LINEヤフー】「LINE」の安心・安全な利用環境実現のため詐欺対応を強化、新たに4つの対応を順次開始