実際に働いてみないとわからない

 では、同じ飲食業界でも、店員として働くうえでキツイ店やラクな店というのは、あるものなのか。また、働き口を探す際にキツイ店とラクな店を見分ける方法として、何か良い方法はあるものなのか。 飲食チェーン関係者はいう。

「あくまでファストフード店やチェーン系の居酒屋との比較での話だが、高価格帯の店やホテルに入っているレストランなどのほうが余裕を持って働けるということはいえるだろう。ただ、そのような店は業務経験が必要であったり、一定レベルの接客のマナーやスキル、清潔感のある身だしなみなどが求められるため、誰でも採用されるわけではない。募集の段階でふるいにかけられるため、職に就く難易度が高くなる。

 また、一見すると忙しくてキツそうなファストフードチェーンでも、現場ではかなり分業が進んでいるので、自分の業務に慣れてくれば大変さは軽減されるし、店側もスキルが高いスタッフには長く残ってほしいので時給が上がるケースも珍しくない。また店舗やチェーンにもよるが、同世代の若いスタッフが多くてサークル気分でそれなりに楽しいというケースもあるし、忙しい労働環境での経験がのちの社会人人生で役に立つ機会も出てくるかもしれない。なので、時給などの目に見える待遇以外にも、効果やメリットというのは、実際に働いてみないとわからない」

(文=Business Journal編集部)

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