■今年で生誕20周年の東京メトロ

そして時は流れ2004年、営団民営化の方針が打ち出されて「東京地下鉄株式会社」(東京メトロ)が誕生。

「東京メトロ」という呼び名について、同社の担当者は「04年4月1日の社名変更に伴い、愛称が制定されました」「正式社名である『東京地下鉄株式会社』とも強い連携を持ちながら、お客様に愛着と親しみを感じて頂き、誰からも分かりやすく、呼びやすいことを考慮して決定しました。東京を走る地下鉄(メトロ)であることを端的に表現しています」と説明している。

多くの人が東京メトロの正式名を誤解していた点について記者個人としては、同社が都営地下鉄への競争意識などでなく、あくまで「利用客の利便性」を重視していたことが要因のひとつでは…とも考えている。

例えば、東京メトロ線発駅から都営地下鉄線着駅までの移動では運賃から70円が割引される他、駅全体の案内サインのデザインを統一するなど、東京メトロと都営地下鉄は細部に渡って連携し、サービス向上に努めているのだ。

そのため、利用客の多くは「今、自分は東京メトロを利用している」「都営地下鉄を利用している」といった特別な意識を持たず、「地下鉄を利用している」という、フラットな気持ちで各路線を利用しているのではないだろうか。

東京メトロの正式名、なんと6割超が勘違い 「◯◯地下鉄」に当てはまる正解2文字は…
(画像=『Sirabee』より引用)

なお、今回の取材に際し、担当者からは「今後も『東京メトロ』に愛着と親しみを持って頂けるよう、引き続き努めて参ります」とのコメントが得られた。

東京メトロの正式名、なんと6割超が勘違い 「◯◯地下鉄」に当てはまる正解2文字は…
(画像=『Sirabee』より引用)

今年で生誕20周年を迎える「東京メトロ」は、今後も大勢の人に愛され続けることだろう。